いつかの話�� ページ3
─
スコッチさんの引き金に触れていた手に、力が入った。
私は考える隙もなく飛び出す。
渾身の力を込めて地面を突き放して、間合いを見計らって足を振り上げた。
彼の手から飛んだ拳銃がコンクリートに落ちて乾いた音を立てたのと同時に、飛び込んできた色黒の男の人。
視界の端に揺れた金色の髪を記憶する余裕はなかった。
「！？」
「……ｯﾊｱ、やめて、下さい。じさつなんか。
ここは、私の大切な場所なんです。
お願いだから、血なんかで汚さないで下さい」
慣れない運動をしたせいで、肩で息をしながら絶え絶えになってしまった。
「君は、一体何者なんだ？」
「…………」
───────どうしようか？
フードを被ってるから顔は見えていない。
潜入捜査官、とは言え拳銃を携帯するような方々と関り合いになることは極力避けたい話だ。
何とか誤魔化して逃げれば─────。
嘗てないほど頭をフル回転させて、口を開いた。
「……それよりもまず、そこの色黒の人はこのお二人の味方なんですか？
それによって、私の話す内容は変わってきますが」
不思議と、緊張こそすれど、怖くはなかった。
最も、いつもこれよりも辛い経験をしてたからだろうけど。
「そ、そいつは俺達の味方だ。問題ない」
「おい、一体何がどうなってるんだ？」
「私が何者なんてことより、その人を逃がす手立てを考えた方が良いんじゃないですか？
アカイシュウイチさん」
「何故、俺の名を……」
いや、さっき思っきり自己紹介してたじゃん。
「ノーコメントで。
私は…… “蒼” とでも名乗っておきましょうかそれでは」
全くの名無しより適当な偽名の方が撹乱させられるかもしれない、と淡い期待を抱いて。
最後を早口で言うと私は屋上の縁に立ち、
何ともいえない浮遊感を全身に受けながら、目を閉じる。
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camellia(プロフ) - 舞宵兎さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！オリジナル作品に、歌い手もやってらっしゃるとは……多才で羨ましいです……(歌は兎も角一次創作がんばろ)ちょっとくらい無理しなきゃ終わんないんでね！課題がなんぼのもんじゃぁ！() コメントありがとうございました！ (2020年12月8日 12時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
舞宵兎(プロフ) - 私も名探偵コナン夢を執筆しているのですが、こちらの作品が気になりお気に入り追加させていただきました。読むのは自作が完結してからになると思いますが、今から楽しみです♪無理ない執筆を頑張ってくださいませ！ (2020年12月8日 12時) (レス) id: 5eb7e77d06 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 美紀さん» コナン映画私も大好きです！和葉ちゃんと哀ちゃんは元に戻っても完全にタメにはなりませんね(-ω-;) 美紀さんはコナン映画で何が一番好きですか？ (2019年4月29日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン映画大好きで押しキャラが新一とコナンと安室さんと怪盗キッドと蘭ちゃんと和葉ちゃんと哀ちゃんが大好きタメにして (2019年4月29日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 美紀さん» わお、熱いコメントありがとうございます！推しキャラ沢山いるの良いですね〜。私はその三人だと安室さんですが個人的に風見さん好きです笑 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily x他1人 | 作成日時：2017年8月7日 10時
