取り敢えず撒こう。 ページ14
─
「あの、ちょっと良いですか？」
警察の人に事情を説明して家に帰ろうとすると声をかけられた。
「ああ、さっきの……」
色黒の彼。正直言うとこの人は嫌いだ。
作り笑いするし、絶えず相手を探るような目で見てくるから。
「何かご用ですか？」
「いえ、一つお聞きしたいんですが」
そこから彼の眼が急に鋭い光を放った。
「──────貴方、義眼なんですか？」
「え」
「目の動きに微妙に違和感がありましたし、さっき、左目を抑えてましたよね？」
……見られてたか。
初対面で見抜かれるの初めてだな。
いや、正確には
「初対面、ではないのか」
「え？」
「何でもないですこちらの話ですさようなら」
そう言って背を向けた。が、
「逃げようとしても無駄ですよ。
───────ラム」
「……は？」
いやいやいやいや、私言ったよね？
未成年。何この人記憶力ないの？
「(記憶力が)ゼロか……」
思わずそう呟くと、いきなり手首をつかまれた。
「とにかく、僕と一緒に来てもらいましょうか」
何がとにかくだ勝手に一人で自己完結すんなこの煮玉子野郎。
めちゃくちゃな暴言を吐きながら抵抗する。
「いっや、ですってば！！」
振りほどこうとしたが、彼の力は予想以上に強かった。
……しょうがない、あれあんまり使いたくないんだけど───────やるか。
つかまれている手首を反対側にくるりと回す。
彼の手が一瞬だけ緩んだ。
いける。
素早く手を抜き、鼻先で両手を思い切り叩いた。
パァンと音が響いて、彼の体勢が僅かに崩れる。
私はすかさず足を払うと、猛ダッシュで走っていった。
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camellia(プロフ) - 舞宵兎さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！オリジナル作品に、歌い手もやってらっしゃるとは……多才で羨ましいです……(歌は兎も角一次創作がんばろ)ちょっとくらい無理しなきゃ終わんないんでね！課題がなんぼのもんじゃぁ！() コメントありがとうございました！ (2020年12月8日 12時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
舞宵兎(プロフ) - 私も名探偵コナン夢を執筆しているのですが、こちらの作品が気になりお気に入り追加させていただきました。読むのは自作が完結してからになると思いますが、今から楽しみです♪無理ない執筆を頑張ってくださいませ！ (2020年12月8日 12時) (レス) id: 5eb7e77d06 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 美紀さん» コナン映画私も大好きです！和葉ちゃんと哀ちゃんは元に戻っても完全にタメにはなりませんね(-ω-;) 美紀さんはコナン映画で何が一番好きですか？ (2019年4月29日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン映画大好きで押しキャラが新一とコナンと安室さんと怪盗キッドと蘭ちゃんと和葉ちゃんと哀ちゃんが大好きタメにして (2019年4月29日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 美紀さん» わお、熱いコメントありがとうございます！推しキャラ沢山いるの良いですね〜。私はその三人だと安室さんですが個人的に風見さん好きです笑 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily x他1人 | 作成日時：2017年8月7日 10時
