【赤髪の白雪姫】憧れと、幼馴染みと。

リク＊番外編 【夜の話】 ページ4

＊フェリーナ様からのリクエストです＊
ver.オビ


『んっ……!?』

まず目に入ったのは何本か鉄の柱が地面に刺さっている光景

それが何を意味するか

『牢獄……』

思わず出した声は誰にも反応されず消えていく

何でこんなことになったんだっけ……

………あぁ、そうだ

確か盗賊の討伐作戦で……敵に不意を突かれて……

そこからの記憶が無い……

どうやら強く頭を殴られたなりなんなりされたらしい

『こんなとこ、すぐに逃げだそ……っ!?』

ガシャンッという音と足に鋭い痛み

どうやら腕には枷を、足には深い斬り傷がつけられているようだ

『嘘……？』

まさに絶望的な状況

枷は木製で簡単にとれそうだけど……足がこれじゃ……

………くそ

後悔ばかりが募っていく

自分を過信しなければ。もう少し団員に頼っていれば。

でも捕まったのが私だけということが不幸中の幸いか

今は夜なのか、月明かりが僅かな窓から差しこむ

……ふいに思い出した、懐かしい声


【俺がいつでも助けてやる】


………あの頃は楽しかったなぁ

何にも縛られず、……いや縛られていることに気づいてなくて

楽しかったなぁ……

足の痛みは増すばかり。本当に深い傷のようだ

ゆっくりと薄れていく意識の中

「………」

私は誰かの声を聞いたような気がして

ふわりと暖かなものに包まれた

next.

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王子様

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー名(迷)言

「赤ってのは運命の色のことを言うんだろ」

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