来たら速攻掃除 ページ6
二日後の朝。
｢よし、出来たっ！出来たぞ！｣
｢素晴らしい喜び様ですね｣
｢うるさいですよ、ジェイド。コレは僕の沽券を賭けた戦いなんです。二日で完成するとは思いませんでしたが……｣
｢でもさぁ、契約とかじゃないんでしょ？どうしてそんな必死な訳ぇ？｣
｢黙秘権を行使します。では｣
｢おやおや……行ってしまいましたね｣
｢……ねぇねぇ、ジェイド｣
｢なんですか、フロイド？｣
｢アズールの後、ついてってみねぇ？｣
｢良いですねぇ。面白そうだ｣
浮いた足取りのアズールに気付かれぬよう、コソコソと追いかけるリーチ二人。
双子の心は、やってる事が探偵ごっこの様でウキウキしていたのは、言うまでもない。
アズールの自室。
｢Aさん、起きてます？今日は仕事ですか？｣
｢んん……祝日だから……休みぃ……｣
｢ならばいいです。聞いて下さい｣
｢………………すぅ…………｣
｢おい、寝るな。起きろ。話を聞け｣
｢んんぅ……！寝かせろ……休みなんだよ……｣
｢嫌です。お聞きなさい｣
｢お前は私の弟か？自己中タコ……はぁ、何？｣
｢自己中とは心外ですね。一刻を争うので連絡したんでしょう｣
｢何だよ……アズ……｣
｢完成しました。後は試すだけです｣
｢……部屋の掃除はしねぇからな｣
｢求めてません。僕がやります｣
｢何が望みだ……？｣
｢僕の伴侶になって頂きたいのですよ。約束したじゃないですか｣
｢付き合うって約束はした。結婚の約束はしてない｣
｢どちらも変わりませんよ｣
｢飲み薬なの？それ｣
｢話を変えやがったな……かけるんですよ｣
｢鏡に？｣
｢ええ。こうやって｣
言葉にするが早いか、アズールはなんの躊躇いもなく鏡に薬品をぶちまけた。
瞬間、鏡が水面のように波打ち、やがて静かになる。
｢…………え？｣
｢お邪魔しますね｣
｢んん？……うん｣
躊躇いなく鏡をすり抜けるアズール。
布団の中に埋もれたまま、呆然としてアズールを見つめるA。
｢……マジで来たな……｣
｢部屋汚ったないですねぇ｣
｢悪かったな｣
｢掃除しますよ。布団から出ろ｣
｢強制じゃん……ママ……｣
｢誰がママだ｣
言いながら、布団をひっぺがし、Aを外に追いやるアズール。
｢では、掃除が終わるまで入らないでください。あと、ゴミ袋を数枚お願いします｣
｢リアル鶴の恩返しかな？｣
｢早くしろ。やってあげてるだけ感謝して欲しい位です｣
｢へーい。持ってきまぁす｣
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» 誕生花はロマンですよ……何やら残酷描写のある漫画があるみたいですね。花言葉も「自信 」とありますし、何やら思惑のある花とも思えるような思えないような……コメントありがとうございます！ (2021年7月10日 0時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - この作品で誕生花の話が出てきた時思わず自分の誕生花を調べちゃうんですよね、ちなみに誕生花はミスミソウでした。ミスミソウって言われるとマンガを思い出しちゃうんですけどね…… (2021年7月10日 0時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます！シリーズがやけに長いので、休み休み読んで頂けると幸いです(笑) (2021年2月9日 0時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - 不思議と中毒性がある小説ですね…こういうのをかけるように頑張んないと… (2021年2月8日 22時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ( ﾟ∀ﾟ):∵ｸﾞﾊｯ!!(ゆいは推し組((アズール、イデア))によって10000ダメージを受けた) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年11月23日 1時
