殺すとか、愛とか ページ5
｢例えば、私が人を殺したとしてさ｣
｢おや。そういう思考がおありで？｣
｢いや、例え話｣
｢……続きをどうぞ｣
｢うん。で、殺したとしてさ。アズはどう思う？｣
｢モラリティのある回答をお望みで？｣
｢いや。アズ本人の意見として｣
｢そうですね……どうも思いません。強いて言うなら、｢ああ、殺したんだな｣と言うくらいです｣
｢あ、そうなの？｣
｢ええ。だって、あなた頭がおかしいので。本当にやりそうだな、と思いまして｣
｢相変わらずdisるねぇ……｣
｢逆に聞きますが｣
｢はいはい｣
｢僕が人を殺したら、どう思いますか？｣
｢うーん……どーもないな。｢そっかぁ、ちゃんと証拠隠滅した？｣ってくらい｣
｢証拠の心配はしてくれるんですね｣
｢知り合いが捕まったら嫌じゃんか。なんか｣
｢何故？｣
｢え？犯罪者と知り合いだと思われたくない｣
｢あくまで自分の為ですか｣
｢うん。そりゃそうだよ。人間誰でも｣
｢成程。納得がいきました｣
｢……そういやさ｣
｢はい｣
｢昨日、彼女を振ったんだよね｣
｢…………──Aさん、女性ですよね？｣
｢女だよ。生物学上は｣
｢おや、随分と意味深な回答ですね｣
｢精神的には定めてない。クエスチョン、だっけ？｣
｢嗚呼、LGBTですか｣
｢そうそう。私はバイだし、精神的には定めてないね。ナンセンスじゃん｣
｢それは言えていますね。愛の形は人それぞれだ｣
｢でも、愛なんて所詮は子孫を作る為の生殖本能の言い換えだし、私は信じてないんだよね｣
｢意外ですね｣
｢そう？だって、つまんないじゃん。そんな陳腐な『愛(笑)』なんてさ｣
｢(笑)ってついてますけど？｣
｢わざとだよ｣
｢……一時的なものなら、あると信じたいものですがね｣
｢へぇ？｣
｢利用価値がありますから。愛を叶える為に動く金は大きい｣
｢それ言ったら宗教もじゃんか｣
｢……確かに。勉強しておきましょうか｣
｢鏡が渡れるようになったら、聖書とか関連本貸してあげるよ｣
｢約束ですよ？｣
｢今は渡れないけどね｣
｢何を言いますか。僕に不可能などありません｣
｢へぇ？｣
｢三日くださいませんか？｣
｢三日ぁ？もっとあげるよ｣
｢どうも。必ず完成させてみせましょう｣
｢楽しみにしてる｣
｢……そう言えば｣
｢ん？｣
｢……いつの間にやら僕、Aさんに｢恋｣をしてしまったようなんです。どうです？寂しさのお供に僕なんて｣
｢……鏡が渡れるようになったらね？｣
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» 誕生花はロマンですよ……何やら残酷描写のある漫画があるみたいですね。花言葉も「自信 」とありますし、何やら思惑のある花とも思えるような思えないような……コメントありがとうございます！ (2021年7月10日 0時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - この作品で誕生花の話が出てきた時思わず自分の誕生花を調べちゃうんですよね、ちなみに誕生花はミスミソウでした。ミスミソウって言われるとマンガを思い出しちゃうんですけどね…… (2021年7月10日 0時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます！シリーズがやけに長いので、休み休み読んで頂けると幸いです(笑) (2021年2月9日 0時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - 不思議と中毒性がある小説ですね…こういうのをかけるように頑張んないと… (2021年2月8日 22時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ( ﾟ∀ﾟ):∵ｸﾞﾊｯ!!(ゆいは推し組((アズール、イデア))によって10000ダメージを受けた) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年11月23日 1時
