寝ちゃいましょうか ページ23
｢…………すぅー…………｣
｢おや、お疲れだったようですね｣
｢テトラちゃん、いつの間にか寝ちゃったね｣
｢ゲーム前の荒れ具合が凄まじいものでしたし……言わないだけで、何かあったのでしょう｣
｢おや、アズール。珍しく他者の心配をしているんですね｣
｢当たり前だ。番の心配も出来ないような雄になった覚えはありません｣
｢何だかんだ、アズールって、テトラちゃんの事大切にしてるよねぇ｣
｢『何だかんだ』は余計ですよ、フロイド｣
｢では、僕達は席を外すとしましょう｣
｢えー！？テトラちゃんの寝顔、可愛いからまだ見てたぁい｣
｢……Aさんは僕の番だ。彼女の寝顔を僕の許可なく、しかも長々と見ようとするんじゃありません｣
｢いーじゃん。アズールのけちんぼ！｣
｢ふふ。フロイド、その辺にして差し上げましょう。ヤキモチ焼きのアズールが可哀想です｣
｢誰がヤキモチ焼きですか。当然の感情でしょう｣
｢テトラちゃんに直接言えば良いじゃん。なんで素直になんねーの？｣
｢うるさいですねぇ。僕達はこれでいいんですよ。ほら、さっさと帰りなさい。明日だって、学校とシフトと、あるんですよ？｣
｢ふふ。そうですね。おやすみなさい、アズール｣
｢仕方ねーの。おやすみぃ、アズール｣
｢えぇ。おやすみなさい｣
バタン、と閉じるドア。
彼らを見送ってから、アズールはAの寝顔を眺めつつ、垂れたひと房の前髪を、そっと耳にかけてやる。
愛おしさに、思わずフッと微笑みが漏れた。
｢…………んん…………｣
｢ふふ、可愛い人だ｣
｢…………んにゃ…………｣
｢…………横にした方がいいですかね｣
｢ん……んぅ……？｣
｢あぁ、すみません。起こしました？｣
Aは無言で首を振ると、甘える様にアズールの胸板に擦り寄る。
無理のない体制へと彼女を横たえ、彼女の頭の下に腕を通し、腕枕をして添い寝の形に落ち着く。
｢…………｣
｢…………以前、僕が朝日に連れて行かれそうだ、とあなたは言いましたよね｣
｢……んん……？｣
｢……聞いてるのか聞いてないのかわからないな……まぁ、続けましょう｣
｢んー……｣
｢僕からすれば、あなたの方こそ闇に溶けて消えてしまいそうで…………少し恐ろしいですよ｣
｢んー……アズ……？｣
｢……はい｣
｢だいじょーぶ……だいじょーぶだから……｣
｢…………そうですよね｣
｢ん……寝よ……｣
｢はい。おやすみなさい｣
｢うん…………おやすみ…………｣
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» 誕生花はロマンですよ……何やら残酷描写のある漫画があるみたいですね。花言葉も「自信 」とありますし、何やら思惑のある花とも思えるような思えないような……コメントありがとうございます！ (2021年7月10日 0時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - この作品で誕生花の話が出てきた時思わず自分の誕生花を調べちゃうんですよね、ちなみに誕生花はミスミソウでした。ミスミソウって言われるとマンガを思い出しちゃうんですけどね…… (2021年7月10日 0時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます！シリーズがやけに長いので、休み休み読んで頂けると幸いです(笑) (2021年2月9日 0時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - 不思議と中毒性がある小説ですね…こういうのをかけるように頑張んないと… (2021年2月8日 22時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ( ﾟ∀ﾟ):∵ｸﾞﾊｯ!!(ゆいは推し組((アズール、イデア))によって10000ダメージを受けた) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年11月23日 1時
