【ツイステ】運命の人は鏡越しに［アズール･アーシェングロット］

対価と疑問 ページ20

｢もしもの世界だから、ユウくんはまず、自分の世界と繋がるところからスタートだね｣

｢そうですね。でも、見つけたとしても、どうやって帰るんですか？｣

｢アズが良いもの作ってたよ｣

｢最終的に丸投げする先は僕なんですね｣

｢え。アズール先輩に頼るのはちょっと……｣

｢後が怖いんだゾ……｣

｢失礼極まりないですね、この一人と一匹｣

｢まあまあ。でもさ、こっちと自分の世界を自由に行き来出来る魔法薬だよ？｣

｢詳しくお話聞かせてください｣

｢寝返るのが早いですね、監督生さん｣

｢スタンプカード五枚｣

｢足りません。十枚と追加で三ヶ月分の給料だ｣

｢アズ自身は二日で完成させたじゃねぇか｣

｢僕の睡眠を犠牲にしてですけどね｣

｢つまり、俺はアズール先輩の睡眠時間と等価の物を支払えと？｣

｢物わかりが良くて大変よろしい｣

｢ふなぁ……でも、子分が居なくなったら、オレ様、ちょっぴり寂しいんだゾ｣

｢なんで原作よりもここの住人素直なの？｣

｢そういうパラレルを引いたのでは？｣

｢成程。さいですか｣

｢Aさん｣

｢はいはい｣

｢放送で聞くより、実は博識なんですね｣

｢まぁね｣

｢該博な人でなければ、この僕が認める訳が無い｣

｢アズはプライドの化け物だからな｣

｢うるさいですね、宝の持ち腐れ｣

｢こいつら、本当に付き合ってるのか……？オレ様、疑問だ……｣

｢契約恋人みたいなもんじゃない？知らんけど｣

｢え。Aさん、アズール先輩と契約したんですか！？｣

｢うん。恋人契約、的な？らしい事は何もしてないけど｣

｢僕としてはアプローチしてるつもりなんですがね｣

｢ツンがデカいな、やり直しだ｣

｢やり直しの掛け声のチェンジを希望します｣

｢アズールくぅん♡優しくして〜♡ちょっとでいいんだけどなぁ〜♡｣

｢気持ち悪っ………痛々しいですよ……｣

｢チェンジしろって言ったのお前だよな？？？｣

｢もっと清楚可憐に｣

｢アズ、ちょっと優しくして欲しいな。駄目……かな？｣

｢うわっ……悪寒がする……やっぱりいつも通りで居てください｣

｢アズール先輩、本当にAさんのこと好きなんですか？｣

｢きちんと愛してますが。何か？｣

｢主導権が私にあるから、悔しがってるんでしょ｣

｢別に悔しがってません。あと、主導権は僕にある｣

｢ほら、怒ってても可愛いだけだぞ｣

｢それは！僕が言うセリフだろ！馬鹿！｣

｢……成程｣

｢オレ様にはサッパリなんだゾ……｣

青い瞳は海の色→←パラレルワールドでした。ちゃんちゃん

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