また、平和なあの頃のように【刀剣乱舞】【黒子のバスケ】 (ページ10)

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一つ可笑しな事に気が付いた

辺りには霧がたちこめる
だが、その中には殺気が混じっている

刹那、耳元で空を斬る音がした

後ろを振り返ると、ゲートに刀が刺さっている
投げられた刀は短刀

引き抜いて見ると、刃がボロボロになっていた
それでも、分かる

見覚えのある乱刃

『・・・乱藤四郎。』

「出てってよ！！
此処に審神者なんて要らない！」

「死にたくなければ出て行った方が良いよ？」

「政府も懲りないな。」

三人だ
乱、光忠、鶴丸の三人

『・・・帰る気はありません。
挨拶をしたいので、大広間の方へ案内をして頂けますか？』

相も変わらず殺気を放っている三人
重々しい空気に耐えかねたのか、光忠が口を開いた

「･･･出ていけって言った筈なんだけど？」

『嫌です。』

先程よりも多く、殺気が放たれる

沈黙
だが、痺れを切らした鶴丸が私を睨みながら言う

「･･･大広間に案内しよう。」

「！？でも、鶴さん･･･」

「なぁに、前任と同じ様な奴なら直ぐに首を切れば良いだけだろう？」

何とも物騒な会話だ
二代目も三代目も首を切られたのだろうか？

『ありがとうございます。それと、この短刀は乱藤四郎様にお返しします。』

乱の前に差し出せば、無言のまま受け取った