また、平和なあの頃のように【刀剣乱舞】【黒子のバスケ】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:16 hit、合計:23,957 hit

10 ページ11

鶴丸達に案内されるがままに大広間へと向かう

･･･このまま行ってもいいのかな、なんて考えが頭に浮かぶ

怖いんだ
皆が私を恨んでいないか

私は思いきって聞く事にした

『あの、恨んで無いんですか？』

「誰をだ？」

『初代審神者です。』

ピタリと歩みが止まる
そして、鶴丸が驚きの言葉を口にした

「恨んじゃいないさ。」

私はえ？と声を漏らした
恨んで、無い？何で？

「主さん以上にいい審神者なんていないよ。」

「本当に、あの頃は幸せだったなぁ。もうこの世にはいないけどね。」

「他の刀剣達もそう思ってるんだ。
俺達を命を懸けて守ってくれたからな。」

良かった
心から思った

『そう、ですか。』

「あぁ。さ、着いたぞ。」

目頭が熱い
涙が出て、今にも溢れそうだ

鶴丸は構わず、障子を開けた

そこは、酷い有り様だった

重傷、中傷、軽傷等
状態は様々だが良いものではない

『っ････この度、此処の審神者に着任致しました。どうぞ宜しくお願い致します。』

深々と礼をする

ザワザワと聞こえる声の中には
またか、という声
嫌だなぁ人間という声

辛いんだろう
拳を握る

辺りを見ると見覚えのある、白い布