黒幕系ライターはラストシーンで待っている【QK】

黒幕さんだって女の子 ページ37

お弁当の最後にスイートポテトを取り出すAに「それも作ったの！？」と大袈裟に驚く二人
そんなに難しくないよ、と簡単に説明するがいまいち納得出来ないのかじぃ、と見つめるので

『私の手作りで気にならないなら食べる？』
ko「え、いいの！？」
ymg「やった！」

特に気にならないのか１個ずつあげるとすぐにぱくりと頬張り

ko＆ymm「うっま！！」
『///ありがとう』
ko「え、やば、美味」
ymg「こうちゃん語彙力ゼロやん」

山上さんに突っ込まれるも夢中でスイートポテトを食べるこうちゃんには届かず山上さんと目を合わせて笑っていると食べ終わったのか両手を合わせて「ごちそうさまでした」と一礼するこうちゃんに「お粗末様でした」と返す

そのあと大事に食べてくれた山上さんからもお礼を言われ同じく返すと「全然お粗末じゃない」と常套句にツッコむこうちゃんに同意する山上さんからの賛辞に照れくさくなりながらもお昼の時間を有意義に過ごし次の講義に向けて手を振って別れると足取り軽く講堂まで歩き出した

その日のオフィスでは、

ko「そういえば言峰さんと今日お昼食べたんですけど」

自炊したお弁当から始まり、スイートポテトめっちゃ美味しかったというこうちゃんの話に食いついたのは甘い物好きの山本。「いいなぁ〜スイートポテト美味しいよね」と言う言葉に大きく頷く。久しぶりにスイートポテトを食べたがアレは美味しかった
そんな話を小耳に聞いていた川上は

kwk「(そういえば何時もあのベンチに居ったもんな)」
kwm「川上はお昼一緒に食べた事ないの？」
kwk「、この前マクドで食べた位っすね」

いつの間にか傍にいた河村の意味深な台詞をサラッと躱し点検を再開させる川上に「ふ〜ん、」という言葉と共に去っていった河村を横目にﾁﾗﾘと確認してから小さく溜息をつく。あの人気配消せるんか？と一瞬早まった鼓動を誤魔化す様に内心呟いて意識を画面に集中させた

次の日、大学の敷地内を歩いていると視界の端に見た事のあるリュックが入り足を止めた川上。今日は日差しがあるので影になるベンチで作業中なのか一心不乱に打ち込む彼女に進行方向を変えると

kwk「、言峰さん」
『！川上さん、こんにちわ』
kwk「ん」

見開いた瞳が川上だと分かるとゆっくりと緩み挨拶する彼女に頷き隣に座る。画面に視線を向けているのが分かったのか「もう少しで記事が書きあがりそうなので」と見やすいように画面を此方に向ける彼女に「なるほど」と零した

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