続 ページ8
「シロイルカの歯、そしてチョウザメの卵、オーロラ蛾の鱗粉、人魚の涙。それから120種の薬草をブレンドしたエキスを加え……」
直後、大釜から煙が上がった。
「完成しました！この薬を飲めば、体の一部を別の動物に変えることが可能です」
クルーウェルは満足そうに頷く。
「グッボーイ！これは3年生の学年末試験レベルの調合だぞ。ほかの仔犬どもも、アーシェングロットを見習うように」
ジャックは軽く尊敬するようにアズールを見る。
「難しい魔法薬の調合も完璧……っと」
すると、横でユウが呟いた。
「人魚なのに、人魚の涙使うことに、なんの躊躇いもないんだな……」
マッドはサラリと答える。
「だったあれ、オクタ三人衆から取ったものだし。元々入手が困難で、あまりあの魔法薬は作らないんだけど、去年は人魚が3人も入学したからね、好きにやれるのさ」
「「え……」」
マッドは笑うと、立ち上がって2人を見下ろす。
「そろそろ行こう。4限目に出席して、昼休みに食堂でこれからのことについて話そうじゃないか」
◆
「さて、今日のランチはイカスミパスタにしましょうか。おっと、きちんと野菜も取らなくては。炭水化物ばかりでは、栄養が偏りますし……。なにより、太りますから」
「アズールの奴、まさに完全無欠の優等生って感じだな」
「ふふ、そうだろう、そうだろう？」
少しドヤ顔をするマッドを、一同はスルーする。
「(アズールは……大丈夫かな)」
「ふな゛ぁあ〜〜〜〜……早速アズールのヤツにこき使われてヘトヘトなんだゾ〜」
3人の前に座ったグリムがテーブルに突っ伏した。
「オクタヴィネル寮の掃除、ラウンジの給仕、購買に使いっ走りまでさせやがって」
「僕なんか、今日は朝6時に呼び出されたぞ」
「今日もこれから『モストロ・ラウンジ』の手伝いだし」
「ローズハート寮長には食事の後、「つぎ、アズールと契約したら、首をはねてしまうよ！」って怒られて反省文書かされるし……。というか、もう首はねられたし……」
「頭のイソギンチャクは取れなくてカッコ悪いし……」
「「「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」」」
「フン。自業自得だ」
ため息をつく3人に、ジャックは冷たく言い放つ。
「労働環境に問題大ありだね」
「おや、どうなさったんです。暗い顔をして」
全員が驚いて振り向いた。
「あはは。ココ、イソギンチャクの群生地じゃん」
「ふぎゃっ！出たな、そっくり兄弟！」
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ヴィンセント - ハァァ好きです///もう本当にありがとうございます…続き楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (7月27日 0時) (
レス) @page11 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - ゆいとさん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2022年7月1日 13時) (レス) id: 79bc4f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいと - すごく面白いです、更新待ってます！！ (2022年7月1日 7時) (レス) id: 6983d85a32 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - JUDEMENT*さん» ありがとうございます！気分が乗っちゃって、テスト前なのに調子ぶっこきました((( これからも、頑張っていきます！ (2022年6月29日 6時) (レス) id: 79bc4f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
JUDEMENT*(プロフ) - 作品の更新が早すぎたろうでスゴい、俺には無理なヤツ、これからも頑張ってください！！ (2022年6月29日 1時) (レス) @page7 id: 2cb4b4beb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Qoo01411/
作成日時：2022年6月28日 17時
