標的モニタリング！ ページ7
「ちょっと来い」
ジャックとユウに拉致られたマッドは今、2階の廊下にいる。なんでも、学園長が各担当の教師に伝えてくれたおかげで、3人は授業を抜け、「学園長の使い」として、アズールの情報を集めているのだ。
「一応聞くが、アズールについて知ってることは？」
「ユニーク魔法が厄介、頭が良い、飛行術が苦手ってことくらいかな」
何故巻き込まれたのかについて疑問を抱かないマッド。その顔には楽しそうという文字が浮かんでおり、特に嫌がっていないその様子に、2人は少し安堵した。
「ユニーク魔法……」
呟くユウに、マッドは言う。
「流石に詳細は言えないよ。友人の個人情報だからね」
ちなみに、マッドは車椅子ではない。リドルにさすがにそれは……と言われたため、渋々置いてきたのだ。
「まずは、講堂に行こう。アズールのクラスは、歌唱テストのはずだ」
「よし、行こう」
◆
「ラ〜ラララ〜ララララ〜♪」
ピアノの伴奏に負けぬような綺麗な歌声に、ジャックは少し驚く。
「アイツ、やたら歌がうめぇな」
「そりゃあ、人魚だからね」
3人は授業の終わる5分前にその場を離れて、次の場所に向かう。
「次は教室だ。トイレに隠れて、チャイムが鳴るまで待とう。ちなみに、科目は動物言語学だ」
マッドの提案に2人は頷き、チャイムが鳴るのを待つ。そしてチャイムが鳴ると、教室に近づいた。
「オ゛アァ〜〜オ゛ァッ。ブナッ。フシャルル！」
「オ゛アァ〜〜……ホワッ」
「うんうん、なるほど。ルチウスさんが言うには、トレイン先生が前回オヤツを与えてくれたのは3時間前です」
「さすがだな、アーシェングロット。正解だ」
ジャックは感心したように言った。
「動物言語を理解できるだけでなく自分でしゃべることもできるのか」
「私にもそれくらいなら出来るよ？」
張り合おうとするマッドをジャックは軽く流し、マッドを見る。
「次は？」
「魔法薬学室だ」
3人は立ち上がると、魔法薬学室をめざした。
「つか、なんでお前が2年の時間割知ってるんだ？」
「同室にアズールと同じクラスの人がいるんだ。明日は1限目が歌唱テスト、2限目が動物言語、3限目が魔法薬学……ああ、もう嫌だと愚痴っていてね」
「なるほどな」
ジャックはそう返すと、チラリとスマホで時間を見て、急ぎ足になる。
「もうすぐ、チャイムが鳴る。急ぐぞ」
「「了解」」
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ヴィンセント - ハァァ好きです///もう本当にありがとうございます…続き楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (7月27日 0時) (
レス) @page11 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - ゆいとさん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2022年7月1日 13時) (レス) id: 79bc4f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいと - すごく面白いです、更新待ってます！！ (2022年7月1日 7時) (レス) id: 6983d85a32 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - JUDEMENT*さん» ありがとうございます！気分が乗っちゃって、テスト前なのに調子ぶっこきました((( これからも、頑張っていきます！ (2022年6月29日 6時) (レス) id: 79bc4f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
JUDEMENT*(プロフ) - 作品の更新が早すぎたろうでスゴい、俺には無理なヤツ、これからも頑張ってください！！ (2022年6月29日 1時) (レス) @page7 id: 2cb4b4beb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Qoo01411/
作成日時：2022年6月28日 17時
