絵本【em】 ページ4
you side
『おひめさまは、おうじさまとしあわせにくらしました。』
しんでれら、という絵本をエミさんに貸してもらった。
ガラスの靴、カボチャの馬車、あと、豪華なお城。
どれも見たことないものばかり。
『エミさーん！』
em「うわ！！っ…Aさん？どうかしましたか？」
『これ！！』
と、エミさんに貸してもらったしんでれらを見せる。
em「あ、それもう見たんですか？今朝貸したばかりですよね？」
少し驚いたように目を見開き、頭を撫でてくる。
子供扱いに少し腹が立ち、手を払い除けながら要件を言う。
『僕、ここのページのカボチャの馬車に乗りたい！！』
絵本を開いて指を指してみせると、エミさんが困ったような顔をする。
em「えーと…Aさん、これは作り話というか…本当はない、というか…」
開いた口が塞がらなかった。本当にあるから本にしているんじゃないの？
『じゃあ、本当は無いってこと…？
この喋るネズミも？豪華なお城も？』
困った顔でエミさんが頷く。
少し落ち込む。
この世界にはこんなものまであるのか！とワクワクしていたのに、作り話だったなんて…
em「……すみません…」
『なんでエミさんが謝るの？僕が勘違いしてただけなのに…』
数十秒、沈黙が走る。
と、エミさんが何かを思いついたように声をあげる。
em「あ……！」
『…どしたの？』
良いことを思い付きました！と言って別れを告げるエミさん。
本はどうするの！？と叫ぶと、遠くから持っといてください、とかろうじて聞こえた気がした。
翌朝。
いつものように朝食を取ると、エミさんが居ないことに気づく。
『(昨日変だったし、何かあったのかな。)』
とか思いつつ、誰かに聞くことはしないで、訓練に行った。
いや、正しくは行こうとした…か。
それは階段を上がるときに起きたことだ。
『！！ガラスの靴！？』
なんとガラスの靴が転がっていたのだ。
きょろきょろとお姫様を探したけど、居ない。
『(もらってもいいかな！？いいよね？)』
エミさんは無いって言ったけどやっぱりあるんじゃん！
るんるん気分で部屋に置きに行った。
rb「ふ…喜んでるやん。良かったな、エーミール。」
em「良かったぁ。間に合わへんかと思ったわ。」
rb「しかし、ようやるなぁ。昨日の今日で持ってくるとか。」
em「大事な仲間の為ですから。」
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らとるだお() - すごい楽しそう…(*⁰▿⁰*) (2022年5月12日 22時) (
レス) @page16 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウン(プロフ) - うさぎ飼いさん» 続き遅くなっていてすみません。喜んでいただきこちらも嬉しい限りです。気長に待っていただけると嬉しいです。 (2021年10月23日 19時) (レス) id: 9985fb30c0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ飼い - ブラウンさん» コメントしそびれてました！！書いてくださってありがとうございます！！続きが楽しみです！本当にありがとうございました。 (2021年10月23日 18時) (レス) id: c911287e90 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウン(プロフ) - うさぎ飼いさん» リクエストありがとうございます！了解しました！ご希望のメンバーなどいましたら追加でコメントください。なければ返信は大丈夫です。一週間以内には出せると思います！ (2021年10月3日 14時) (レス) id: 9985fb30c0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ飼い - リクエスト失礼します！！メンバーに魔法を披露する話って出来ますか？水とか出したりして「すげー！」みたいな…本編と番外編、どっちも好きなのでリクエストさせていただきました。失礼しました！ (2021年10月3日 14時) (レス) @page13 id: c911287e90 (このIDを非表示/違反報告)
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