8 ページ9
kn sid
とりあえずこいつに飯食わせようってなって、食堂に向かう。
医務室から出るとき、オスマンがAをだっこしてた。
すっかりなついとるな。
食堂につくと、Aは、怖いのか気になるのか、微妙な顔をしていた。
でも、オスマンの腕の中だからか、少しだけ、興味のほうが勝っていたようで、Aは身じろぎをしてオスマンから降りた。
すると、Aはオスマンの手をつかんでぐいぐい引っ張って、食堂を進んでいった。
耳がピクピク動いてて、尻尾がゆらゆらゆれてて、目がキラキラしてた。
オスマンが
os「……天使やん…」
と言っていたのは、聞こえてへんフリしとこ。
まぁ、ゾムもめっちゃ顔ニヤニヤしてたけど。
そんなことをしていたら、
ht「あれ?どうしたの?その子」
奥から、ひとらんが出てきた。
Aは驚いたのか、肩を揺らしてサッ、とオスマンの後ろに隠れた。
オスマンが「お名前言える?」と言うと小さな声で
『Aです…』
と言った。
ht「Aって言うんか〜。かわいいね」
os「やろやろ?Aかわいすぎめぅ」
二人にかわいい攻めされたAは、困ったように眉を下げて、またオスマンの後ろに隠れた。
『なんで、おにいちゃんたちはそんなにやさしいの?』
少しだけ、沈黙がながれる。
俺も、オスマンも、ゾムも、なんて答えればいいかわからなかった。
俺が言った言葉で傷ついてほしくない、かといってここの人は皆やさしいなんて言っても信用できないだろう。
その沈黙を破ったのは、意外にも、ひとらんだった。
________________________________________
評価、お気に入り登録ありがとうございます!
401人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブラウン(プロフ) - 咲季さん» 面白いなんて…光栄です。こちらこそありがとうございます。誤字、修正致しました!ご報告ありがとうございました! (2020年11月22日 21時) (レス) id: 64ba169345 (このIDを非表示/違反報告)
咲季(プロフ) - 読ませていただきました!面白いですね!ありがとうございます! あと、33話のtnさんの「ごめんけど、」の表記がthになっていると思います。tnだったらすみません! (2020年11月22日 21時) (レス) id: 1dc3f23b70 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウン(プロフ) - yukirai 0717さん» 面白いと言っていただいて嬉しいです!誤字は直ぐに直させて頂きました。ご報告ありがとうございました! (2020年8月28日 21時) (レス) id: 113dd5edec (このIDを非表示/違反報告)
yukirai 0717 - 続編の方にコメントしなくてごめんなさい。読ませていただきました。とても面白い作品に出会えてとても嬉しいです! 突然なんですが37話のsyaさんの表記がaya「」さんになっております。 違ったら申し訳ございません。 (2020年8月28日 20時) (レス) id: 0736741e4c (このIDを非表示/違反報告)
ブラウン(プロフ) - 赤月奏楽さん» ちなみに、チワワさんはまだ眠っていることになっています。 今後このようなことがないよう、気をつけますが、もしまた変な所がありましたら、ご報告いただけると幸いです。長文になってしまい、すみません。今後ともこの作品を応援頂けると幸いです。 (2020年8月6日 11時) (レス) id: 113dd5edec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ブラウン | 作成日時:2020年7月5日 0時