wrwrd・男主 おおかみ少年、拾いました。

28 ページ29

tn sid


tn「気になってること？」


zm「なんや？」


皆が？マークを頭に浮かべ、しんぺい神の言葉を待っていた。


si「ショッピ君に、最近できたような、新しい注射痕があった。


そこから考えると、ショッピ君は誰かに薬を投与され、その薬によっておかしくなっている可能性が高い。」


zm「…誰かによって…か」



si「でも、僕が医務室にいる時は、普通だった。特に、殺気も無かったし、ショッピくんぼーっとしてるな、ぐらいにしか思わなかったよ」

しんぺい神の発言で、一つ矛盾があることに気づいた。

もし、ショッピ君が、我々国を恨むようなやつらに薬を投与されたのなら、治療ができるしんぺい神も消しておきたい存在なはずなのに、しんぺい神にはショッピ君が反応しない。


si「あと、コネシマにも何もしてなかったよ」


os「…Aだけ？」

そう言ったオスマンに、反論の言葉は思いつかなかった。

実際、そうなのだから。


ht「オスマンの言う通り、今のところA君にだけ反応するような薬をショッピ君に使った、って線が濃いね。」

話が一段落ついたところで、

zm「…コネシマの話はせんのか？」

と、ゾム。どうやら、ずっと気になっていたらしい。

sya「？そういやあコネシマおらんな。どうかしたんか？」

tn「今日、首絞められてるA君見て倒れたんや。」

sya「…また、か。」

gr「嗚呼、では、その話をしようか。」

gr「昔、コネシマの部下であり、親友でもあるやつがいてな。
いつもコネシマと一緒に訓練したり、飯食べに行ってたな。たまにシャオロンとコネシマに混じって、内ゲバもして、トントンに怒られてた。」

tn「懐かしいなぁ。」

今でも、その光景が頭に浮かんでくる。

gr「ところが、ある戦争に行ったっきり、そいつは帰らぬ人となった。
あいつは、最後敵国の総統に首を絞められて死んだらしくて、コネシマはずっと後悔してた。「俺があの時助けれてたら」って、今でも思ってる。
目の前で殺されて、相当ショックだっただろうな。今でも、首を絞められているところを見ると、倒れてしまうぐらいだからな。」

少し暗い雰囲気になる会議室。


_______

文字数の関係で、キリ悪いです。

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す