東京卍リベンジャーズ (ページ7)

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6話ページ7

懐かしー。いや、会ったの2回だけど。……って、そっか。直人もヒナと死ぬのか。

「なあ、直人」

「？」

「お前、ヒナのこと、好き？」

「え！？嫌いですよ。自分の姉ちゃん好きな奴はいませんよ」

ま、それもそっか。

「なんでもいいけど、ヒナのこと、大切にしろよ。男であるお前が、1番近くで守らなきゃなんないから」

「Aさんは守らないんですか？」

「私も守る。でも、アンタも守る。

ぶっとんだ話だけどさ、2017年の今日……私、駅のホームから線路に落ちてさ、死んだと思って気づいたら中学生で、12年前の今日だった。

多分、タイムリープ的なやつなんだけどさ……」

「タイムリープ！！？」

「お、おう」

なんで食い気味？？

「まあ、長い夢見てるだけかも知んないけどね。神様が最後にヒナと会うわせてくれた〜みたいな。まあ、私、神とか仏とか信じないけど」

「え？どーゆー事？」

不思議そうな顔をする直人。まあ、当たり前か。

「12年後の7月1日。ヒナと直人は東京卍會の抗争に巻き込まれて死ぬ。嫌なら、意地でもこの日にちを覚えろ。なんなら、油性ペンで顔にでも買いとけ。

いいね？12年後の7月1日だ。私は守れるか分からない。もう、ヒナと会えないかもしれない。だから、直人が、ヒナを守るんだ」

もしこれが現実なら、私は未来を変えたい。アイツの死をテレビの前で見るしかなかったあのやるせなさ、あの悔しさを、やり直したい。

差し出した手を、直人が握る。直後、心臓が高く脈打った。……つか、めっちゃ信じちゃったけど、ヒナさん、お宅の弟大丈夫？

◆

「気がついたか！！？」

「うえあ！？」

驚きで上体を勢いよく起こし、私は辺りを見回す。

「ここどこ？」

「駅の医務室だよ。君は駅のホームから線路に落ちたんだ」

？つーことは、元に戻ってきた？？いや、もしかしたら夢かも。つーか、私怪我ひとつしてないんですが？？

「少し2人で話をさせてもらってもいいですか？」

「あっどうぞどうぞ。彼が君を救ってくれたんですよ！」

「へー、そりゃどーも……！あれ、アンタ……」

「お久しぶりです。覚えていましたか？」

「直人じゃん！お久〜。つか、なんで生きてんの？まさか、私マジでタイムリープした系？？」

「ええ、そのまさかです」

直人はその後長々と話していたが、頭の悪い私には何も理解が出来なかった。

「聞いてませんね。まあいいです。とりあえず、家来てください」

……はい？