東京卍リベンジャーズ (ページ46)

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45話ページ46

ボクシングを齧ってるらしい長内と、武闘派のパーちんの喧嘩を見る。やっぱ、喧嘩は見てて気持ちいいものじゃない。つーか、もう帰っていいかな？ヒナと遊びたい。

つか、顔痛え……。痛みって広がるもんだっけ？つか、顔の骨折れてね？？痛すぎるしんどい無理。

「ぺー」

「はい！！！？」

思考を飛ばしていると、突然、頭上から鋭い声が飛んだため、勢いで返事する。

「オマエ、ペーじゃないでしょ」

「うん、ごめん、間違えた？」

「なんで疑問形……」

つか、なんでぺーやん呼んだんだろ？と顔を上げると、鼻の骨が折れてるのか鼻血を出しながら白目を剥いて気絶しかけてるパーちんが見えた。

え……何事？？？

「え、佐野、パーちん死なない？え、死んでない？？」

「……」

「マイキー」

「死んでないし、死なない」

「あ、そう」

なんで佐野って呼んじゃダメなんだろ。

「止めなくていいの？」

「なんで？まだあきらめてねえじゃん」

笑う佐野。え……笑ってる！？酷くね？佐野は。これじゃあ、ただの拷問じゃん。周りも何も言わないし……え、なにこれ、私がおかしいの？？

私が頭に？を浮かべていると、佐野が立ち上がり、「大人しくしてろよ」と私の頭を優しく数度叩くと、パーちんに近づいた。

「オイ！コイツ立ったまま気絶してんぞ！！」

倒れそうになるパーちんを、佐野が支える。

「ゴメンマイキー。オレ……ふがいねえなぁ」

「何言ってんの？パーちん！オマエ、負けてねえよ」

それを聞いていた、私らを取り囲んでいた愛美愛主は、野次を飛ばした。

「はああ！？」

「何言っちゃってんだ、オマエ」

「どこをどう見たら負けてねえんだよ！！」

「ふざけた事言ってんじゃねーぞ！」

「オイ、マイキー！！とりあえず、土下座」

「許さねぇけどな！！」

「全員全裸で土下座な！？ションベンちびんなよ」

「ガキだからって、泣いても許さないでちゅよー」

「おしりペンペンしちゃうぞー」

下品な笑いとともに飛び交う声。コイツら原因の生殖器削ぎ落としてやろうか。

「お？ヤンのか？マイキー」

パーちんを床に寝かせた佐野が、長内に近づいた。実際のところ、佐野ってどれくらい強いんだろ。長内に、勝てる？？

「10秒で殺してや」

そんな心配は要らなかったようだ。佐野の蹴りが、長内のこめかみにクリンヒットする。

「……ﾋｯ」

バケモンじゃん。