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30話 ページ31

「何を?見られてなくてよかったって……」

「ヒナ!!?なんでここに……」

「塾の帰りだよ。Aちゃんこそ何してるの?」

じーっと、ヒナに見つめられる。

「あ、あの?」

「Aちゃん、最近なんか変!」

まさか、情けない姿、見られた?

「え?えー、いや、あのー」

「今日は大人のAちゃん」

ウッソ、バレてるのソッチ!?!?

「ウチの屋上から花火見た日だって、なんか急に帰っちゃうし、学校でもそっけない態度取るし。なのに今は、優しい顔」

あ゛あ゛あ゛!何してるんだ過去の自分!親友って言葉が恥ずかしくて距離置いてんなやバカ!!んな事してるからヒナが死ぬんでしょーがっ!!

クッッッソ、もういっその事、過去の自分宛に全部書いとこっかな。……いやでも、私なら、「んだこれ?」つって捨てるか。

私が百面相をしていると、ヒナに私の携帯を見せられた。

「さっきから、ドラケン君から電話かかってきてるよ?」

……マジか。ワンコールで出るって言う精神に背いちゃった。

「もしもーし、こちら、花垣でーす」

「渾名、今何してんの?」

「え?えっと、今は……」

「まぁいいや!とにかく多摩川の武蔵神社に来いよ。みんな集まっから」

ドラケンはそう言うと、電話を切る。他人の用事はお構い無しかよ不良少年。

「ヒナ……ちょっとドラケンに呼び出しくらって」

「じゃあ、ヒナも行くー」

「マジで?」





笑顔のヒナを連れて、神社まで歩く。

「Aちゃんにとって、大切な事って何?」

ヒナが突然を突然破った。そして、その内容が中学生レベルの話じゃなくて、返答につまる。

「ヒナにとってはこうゆう時間。なんにもしなくていいの。こうやって、二人で歩いて下らない話したり、Aちゃんといる時間。そういう時間がいっぱい欲しい」

え……何この生き物。可愛すぎ。

「ふふ、任せてよ。私も、ヒナとの時間が一番大切だから」

私にとって大切なのは、ヒナを救う事。未来で東卍に殺されるヒナを救う事だ。そして、この笑顔を守り抜く……!!

ヒナを救う為に、ドラケンが2週間後死ぬ原因を突き止め、ドラケンを助ける!まずは原因を突き止めないと!





……何この、バイクの量。神社の主に怒られろボケ。

「ほんとにここ?」

「ん、多分……」

つか、呼び出したんなら迎えに来いよ!!モテねーぞ!
……って、特攻服とかなっついな。人数多いし、流石って感じ。バイクに描かれてる卍は、東卍って証明か??

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作者名:くー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Qoo01411/  
作成日時:2022年7月4日 20時

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