30話 ページ31
「何を?見られてなくてよかったって……」
「ヒナ!!?なんでここに……」
「塾の帰りだよ。Aちゃんこそ何してるの?」
じーっと、ヒナに見つめられる。
「あ、あの?」
「Aちゃん、最近なんか変!」
まさか、情けない姿、見られた?
「え?えー、いや、あのー」
「今日は大人のAちゃん」
ウッソ、バレてるのソッチ!?!?
「ウチの屋上から花火見た日だって、なんか急に帰っちゃうし、学校でもそっけない態度取るし。なのに今は、優しい顔」
あ゛あ゛あ゛!何してるんだ過去の自分!親友って言葉が恥ずかしくて距離置いてんなやバカ!!んな事してるからヒナが死ぬんでしょーがっ!!
クッッッソ、もういっその事、過去の自分宛に全部書いとこっかな。……いやでも、私なら、「んだこれ?」つって捨てるか。
私が百面相をしていると、ヒナに私の携帯を見せられた。
「さっきから、ドラケン君から電話かかってきてるよ?」
……マジか。ワンコールで出るって言う精神に背いちゃった。
「もしもーし、こちら、花垣でーす」
「渾名、今何してんの?」
「え?えっと、今は……」
「まぁいいや!とにかく多摩川の武蔵神社に来いよ。みんな集まっから」
ドラケンはそう言うと、電話を切る。他人の用事はお構い無しかよ不良少年。
「ヒナ……ちょっとドラケンに呼び出しくらって」
「じゃあ、ヒナも行くー」
「マジで?」
◆
笑顔のヒナを連れて、神社まで歩く。
「Aちゃんにとって、大切な事って何?」
ヒナが突然を突然破った。そして、その内容が中学生レベルの話じゃなくて、返答につまる。
「ヒナにとってはこうゆう時間。なんにもしなくていいの。こうやって、二人で歩いて下らない話したり、Aちゃんといる時間。そういう時間がいっぱい欲しい」
え……何この生き物。可愛すぎ。
「ふふ、任せてよ。私も、ヒナとの時間が一番大切だから」
私にとって大切なのは、ヒナを救う事。未来で東卍に殺されるヒナを救う事だ。そして、この笑顔を守り抜く……!!
ヒナを救う為に、ドラケンが2週間後死ぬ原因を突き止め、ドラケンを助ける!まずは原因を突き止めないと!
◆
……何この、バイクの量。神社の主に怒られろボケ。
「ほんとにここ?」
「ん、多分……」
つか、呼び出したんなら迎えに来いよ!!モテねーぞ!
……って、特攻服とかなっついな。人数多いし、流石って感じ。バイクに描かれてる卍は、東卍って証明か??
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作者名:くー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Qoo01411/
作成日時:2022年7月4日 20時