東京卍リベンジャーズ (ページ22)

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21話ページ22

「申し訳ありませんでしたああああ！！！！」

心の底から謝罪をしたのは初めてかもしれない。

「Aさん！気がついたんですか！？それより、なんで謝ってるんです？」

「実は……」

直人の予想通り、握手が引き金だったこと。そして、タイムリープは12年前のピッタリ今日。すなわち、同時刻にタイムリープすること。

そして、誤って手を握ってしまったことを話した。

「間違えて握手した！？」

「うん。ヒナが隣にいることが嬉しくて、ノールックで手を繋いだら、なんでか直人だった。ふつう、間に入る？？」

「僕が悪いんですか？見なかったAさんも悪くないですか？」

「カッコつけたい年頃なんだよ、ちくしょう」

「もう20超えてますよね」

「黙れ」

もう聞くなと言うオーラを出すと、直人は気を取り直したように話を続ける。要約すれば、過去に戻っている間の私は意識が戻るまで仮死状態だったらしい。そして、過去で過ごした日にち分、未来でも日にちが経っている……と。

つーことは、過去で事故ればこの体にも影響が出るというわけだ。だから、タイムリープするときは、直人の部屋でするらしい。

「男女が同じ部屋に二人っきりとか、もうラブハプ不可避でしょ」

「何とか回避します」

「酷いね」

私美人なのに……ってジョークも程々に、私と直人は真剣な顔で話し合う。

「で、結局、佐野と稀咲。二人を出会わせないミッションはどうなったんですか？」

「佐野に気に入られた。あ、あと、佐野は無敵のマイキーって異名があるらしーよ。それと、兄貴が死んでる。その兄貴も、元々族だったんだって。んで、幼なじみポジの龍宮寺堅ことドラケンっつー奴がいつも一緒にいる。副総長らしいよ。

あと、稀咲とすれ違った」

「一応、2人とは接触してるんですね」

「ん。まだ佐野と稀咲は会ってないみたい。つーかさ、私思ったんだけど、佐野、悪い奴じゃないと思うんだよね」

私が言うと、直人が顔つきを変える。え、なに？

「は！？なんで殺さなかったんですか？姉を殺した奴がい悪い奴じゃない！？過去で言いくるめられたんですか！？

いいですか！？佐野は今、あらゆる犯罪に手を染めて、警察でも手に負えない男ですよ！？できる事ならこの手で殺してやりたい」

延々と続きそうな、佐野に対しての愚痴を超えた言葉を止めて、過去に何があり、どうしてそう思ったかを話す。それはもう、一言一句丁寧にだ。悪い頭で、よく考えれたもんだよ。