東京卍リベンジャーズ (ページ21)

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20話ページ21

「ふふん〜」

放課後、夕日が沈んで夜が顔を出している時間。私は電車の中で吊革に捕ま掴りながら、ヒナの着メロを作っていく。途中、ヒナが良い意味で、また何かをやらかしたが、そこまで心配いらなかった。

「ほい、完成」

改札口から出て、ヒナに携帯を渡す。

「ありがとう！ね、ヒナにかけてよ」

「また、気が向いたらね。あ、そうだ、今日家行ってい？」

「ヒナの？」

「そ。花火見よ」

思い返せば、ヒナと青春っぽいことしたことないよな〜って思って、自然に誘う。いや、ばり不自然かも。

「もちろん、いいよ！」

「やった」

これでまたひとつ、思い出が出来た。

◆

夕ご飯までお世話になり、直人が将来は警察になると決意した話を聞き、私らは今、屋上で花火を見ている。

直人は、私が言ったから警察になった。それで、まずは直人の命が救えた。次はヒナだ。

花火を見てはしゃぐヒナ。赤、黄、青、様島な色が夜空に咲く。……人の命は、花火のように、儚くて美しいと知った。もう二度と、自分の前では、ヒナを失いたくない。

無意識に、隣のヒナに手が飛びる。そして、触れた手を握ったが、何かおかしいことに気づいた。

「あの……」

「あれ、直人？……直人！？」

え、ヤバいじゃん！

「えっと……？」

「いや、なんでもない、こっちの話」

心臓が高く脈打つ。オーマイガッ、向こうの直人に殺されちゃうよ。……はあああ、最ッ悪だ！！