東京卍リベンジャーズ (ページ48)

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47話ページ48

顔を上げた私は絶句する。

「パーちん！？」

起き上がったパーちんが、予め持っていたのか短刀を持って走ると、ドラケンが捕らえている長内の背中に向かって刃を突き刺したのだ。

「何やってんだよ、パー！」

ドラケンがパーちんの肩を突き飛ばした。その拍子に、ドラケンの腕から長内が落ちる。ドラケンが長内に呼びかけるも、応答はない。

「パー、オマエ……」

佐野が言葉を失う。

「パーちん……ナイフなんかどっから……」

おそらく、いつ長内と会ってもいいように持っていたのだろう。親友思いだな……なんて、言ってる場合じゃないよね！？

「逃げるぞパー！」

慌てて言う佐野に、パーチンは謝った。

「ぺーやん、参番隊を頼む。オレ、自首する」

「ふざけんな」

パーちんを連れて行こうとする佐野の腰にドラケンは腕を回して走る。

「ボーッとしてんじゃねえ」

「バカ、置いてけねぇよ。パー！！一緒に来い！」

「みんな捕まっちまうぞ！！」

「パー！！！」

倉庫に続々と入ってくる警察。私らは追いつかれないようにと走った……が、今の状況を思い出して欲しい。私、頭から流血してるんだよ？パなくね？？

「あああああくそっ、なんでこんな事に！！！」

……あーヤバい。意識が。

「ちょ、ごめん。先行ってて」

「はあ！！？おい、渾名！？」

私は壁にもたれ掛かると、そのままズルズルと地面に座り込む。

「渾名！……エマ呼ぶから、ちょっと待ってろよ！」

「あはは……お構いなく」

◆

目が覚める。服は病院着に変わっていて、頭には包帯が巻かれていた。私は上体を起こして、伸びようと腕を広げる……と、なにか、柔らかいものに当たった。

「ん？プニ？」

なんだこれ？と掴みながらそちらを見ると、窓際にたったエマと、エマの胸を掴んでる自分の腕が目に入る。……ああああ！！！？

「えっち」

「エマ！？違っ今のは不可抗力で……」

「うん、知ってる」

「知ってんのかい」

つーか、なんか、浮かない顔してるな、エマ。何かあったのかな？

「あ、ねえ、佐野達は？みんな無事！？」

「……ドラケンから電話あって、駆けつけたら渾名がいた」

「ドラケンは！？」

「マイキーとケンカ始めちゃって……」

涙を流すエマ。私は指の腹でそれを拭いながら、何があったのかと訊く。