東京卍リベンジャーズ (ページ15)

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14話ページ15

「あー、ダル」

学校とかいつぶりだよマジで。

携帯をポチポチといじりながら、趣味だった着メロ作りをする。もう、いっその事、ロックやめてバラードにしよっかな。そこまで好きじゃないけど。

「おはよ！Aちゃん！」

「お、ヒナ。おはよ」

「偉い偉い！ちゃんと朝から登校してるね！まあ、歩きながら携帯触るのは偉くないけど」

「以後気をつけマース。あ、ヒナの着メロも作ったげよっか？」

「ほんと？」

「うん。ヒナのことイメージした曲送るわ」

……あれ、私今、超クサイセリフ吐かなかった？おっっっえ。自分で言ったけど、吐きそう。口から朝食リバりそう。

「やった！あ、今日学校終わったら塾なんだ！塾までデートしようよ。ついでに、ヒナに合いそうな曲考えて！」

「いいよ、もちろん」

そいや、女友達と遊びに行くことをデートだとか何とか言ってたな。クッソ、時代の流れを感じるぜ。

◆

ヒナが死なないためには、東京卍會の抗争を止めなきゃなんない。そのためには、2トップを過去で会わせないようにしなきゃらない。

佐野には偶然会った。つーか、なんであの時来たのに何も変えてない本当の過去の方には来なかったんだ？？

そこも謎いな。

……てか、この先どうしたらいいんだろ。今思っけど、出会わせないってよく考えたら超ムズくね？どうすりゃいいの？直人、アンタのその脳みそと私の脳みそ交換して？？

足を組んで右手でペンを回して考えていると、なにやら廊下が騒がしい。人の悲鳴と、聞きなれた鈍い音。……まさか、誰か暴れてる？？

「お！いたいた」

扉が開いたと思ったら、にこやかな佐野がいた。

「……え？」

思わずペンを落とすが、もしかしたら、私じゃないかもしれない。

「遊ぼうよ、渾名♡」

「あ……え？授業中……」

私だったかあ。つか、メチャクチャだな、この人！！！……つか、さっきの争いの声って……。

嫌な予感がして外に出ると、キレイにノされた3年生がいた。ハートの可愛らしいパンツが丸出しの男の先輩もいた。笑いこらえるのに必死だったわ。つか、今から何されるか、わかったきがする。

「アッくーん！！タクヤぁぁあ！！！マコトぉぉおお！！！山岸ー！！誰でもいいから私の鞄待って帰ってえええ！！

あとぉ！！ヒナぁあ！！埋め合わせは、今度するねえ！！！」

「おい、今、授業中」

「テメェが言う？」

「オマエ、誰に凄んでんの？」

「……あはは、誰だろー」