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# ページ21

【不死川side】

今日はAが甘露寺の屋敷に行くと聞いたので久しぶりに一人で街まで来た。


ガヤガヤと人が多いそこに、Aはいつもこんな所に一人で買い物に来ているのか。と少し心配になる。



実弥「甘味処にでも行くかァ…。」



と、歩きだそうとした時に後ろからくんっ、と袖を引かれた。

餓鬼の悪さだろうと思い、振り返ったがそこには背の高い女の人が立っていた。



実弥「…な、」



「Excuse me.
I want to go to Sakurayama!How do i go?」



いきなり喋りだしたかと思うと訳の分からないことを言い出した。



実弥「は、ちょ…、」


「I love sakuramoti!」


おそらく外国の方だろうか。

戸惑う俺に構うことなく次々と言葉を発する。
どうすればいいのだこれは。



「I want to go to Sakurayama!」



実弥「サクラヤマ…、…桜山に行きたいってことかァ?」


「Yes、Yes!sakurayama!!」



桜山はまさしく俺が今から行こうとしていた甘味処だ。

はぐれないように青い瞳の彼女の腕をしぶしぶと引いて歩き出した。


つくづく俺も世話焼きな野郎だなァ……。





実弥「…ついたぞォ。」



「oh! yes! thankyou very much!!」



しばらく歩いて桜山にたどり着いた。
全く何を言っているのかは理解できないが、おそらく目的の場所にたどり着けたので嬉しがっているのだろう。


着いたのだからはやく店に入ればいいものの、女性はまだ何かを言っている。


そして次の瞬間、顔を近づけてきたかと思うと頬にちゅ、と唇が当たった。



実弥「…は、」


気づいたころには女性は既に店の中に入っていた。
いきなり現れて、いきなり居なくなる。まるで嵐のような人だ。


実弥「あァー…A……。」



いきなり疲れがどっとあふれ出てきて甘味処に行く気力すらもなくなってしまった。

はやくウチに帰ってAに癒されよう。



まるで任務後のように重たい足取りで俺はその場を後にした。




______



実弥「ただいまァ。」



玄関の扉を開けて声をかけるも返事がない。



実弥「…Aー。」



まだ甘露寺の屋敷から帰って来ていないのだろうか。
いや、Aの下駄は玄関にちゃんとある。

昼寝でもしているのだろうか。

屋敷の中に一歩足を踏みいれると、中からどたどた
と何やら騒がしい足音が聞こえてきた。



『実弥さん…っ!!!』


実弥「お、おい!」


切羽詰まったような顔をしたAが
中にあがるための段差で勢いよく踏み切ったかと思うとそのまま両手を広げて飛び込んできた。

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- 見ていてとても頬が緩くなったし、ニヤニヤしてしまいました!此れからも頑張ってください! (2021年10月17日 14時) (レス) @page26 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 終わってるですか!? (2020年8月22日 10時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - リクで!!(主語が抜けていた……) (2020年8月22日 10時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 子供がうまれるの短編集つくって欲しいです!! (2020年8月22日 10時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - すずさん» 返信遅れてすみません!汗 喜んで頂けてよかったです!!リクエストありがとうございました!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年5月13日 22時

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