甘えた 夕妃様 ﾘｸｴｽﾄ ページ20
【Aside】
『今日はありがとうございました。楽ぬしかったです！』
甘露寺｢私も楽しかったわ！また来てね！｣
今日は甘露寺さんのお屋敷で女子会をしていた。
ぱんけーきを食べて、紅茶を飲んで…と充実した時間を楽しむことができた。
・
『…あ、そういえば砂糖がきれていたような…。』
途中で思い出したので屋敷への足をそのまま街の方へと向けた。
・
いつもと変わらないガヤガヤと賑わっている街。
すれ違う人々は随分とハイカラな服を着た人が増えてきている。
『こんにちは。』
｢あら、こんにちはAちゃん！｣
『砂糖きれちゃって…、ひと袋いいですか？』
｢ひと袋ね、毎度あり！｣
＿＿＿＿＿
砂糖の入っている袋を零さないように大事に抱えてお店を出る。
『よし、帰ろ……』
そこでふと見た光景。
『さねみさん…？』
なんと、愛しい自分の夫が見知らぬ女性と歩いているではないか。
余りの突然の出来事に頭が追いつかない。
ぼーっと立ちすくんでいたが二人が歩き始めたので慌てて後ろをついて行く。
人が多いので見つかることはないだろう。
・
暫く歩いたところで店の前で止まった。
壁に隠れるようにして見ていると女性の方から実弥さんへと顔を近づけた。
『…え、』
ちゅ、と実弥さんの頬からそんな音が微かに聞こえた気がする。
気づけば私はその場を逃げ出していた。
＿＿＿＿
嘘だ。実弥さんに限って浮気なんてする訳がない。
そう、思いたいのに…。
『…なんで…っ』
ぽたぽたと涙が地面に落ちて土の色が濃くなる。
着物の袖で拭いながら屋敷へと向かう。
砂糖を抱えた女が泣きながら家に帰るってどんな光景だ。きっと変な目で見られているに違いない。
・
屋敷に着いて自室に籠ってからも涙は止まらなかった。
『…ぐすっ。…ﾋｸﾞｯ。…っ、』
好きなのは、自分だけだったのだろうか。
結婚できて喜んだのは私だけだったのだろうか。
実弥さんに会いたくてたまらない。
私のことはもう好きじゃないかもしれないけど会って抱きしめて欲しい。
涙と混ざって、その感情が次々へと溢れ出した。
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葵 - 見ていてとても頬が緩くなったし、ニヤニヤしてしまいました！此れからも頑張ってください！ (2021年10月17日 14時) (
レス) @page26 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 終わってるですか！？ (2020年8月22日 10時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - リクで！！(主語が抜けていた……) (2020年8月22日 10時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 子供がうまれるの短編集つくって欲しいです！！ (2020年8月22日 10時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - すずさん» 返信遅れてすみません！汗 喜んで頂けてよかったです！！リクエストありがとうございました！！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぺいとー。 | 作成日時：2020年5月13日 22時
