EPISODE #6 ページ7
【不死川side】
宇髄「あー、笑った笑ったー。」
笑いすぎだろ。馬鹿。
不死川「…チッ。んで、なんの用だァ。」
宇髄「そう、その話をしにきたんだった。
不死川、今のお前に派手にピッタリな話だ。」
不死川「…いいからさっさと話せェ。」
宇髄は着物の袖口に手を突っ込んだかと思うと、
何かの紙を一枚取り出した。
宇髄「これよ、これ。」
そう言って宇髄が指さした紙には
【ご希望の手伝い人、派遣致します。】と描かれたものだった。
宇髄「ここ、結構いいらしいぜ。」
不死川「…どーせどこも同じだろォ。
一週間も経たねぇうちにどいつもこいつも屋敷を飛びだす。」
宇髄「まぁ、物は試しだろ。逃げたら逃げたでまた別のやつを探せばいい。
それに、お前が隠を雇わないのは何か意味があるんだろ? そこまでは聞かねぇけどよ。
…それじゃ、またな〜。」
宇髄は早口に喋ったかと思うと、立ち上がって帰ってしまった。
・
宇髄が言う通り、俺は隠を雇ってない。
基本的には柱の屋敷には隠が2,3人住み込みで働いているが、それが俺の屋敷にはいないのだ。
特にこれと言った理由はないけれど隠がいたらどうも落ち着かないのだ。
任務任務ってうるせェったらありゃしねぇ。
それくらいならまだいい。
ひどい奴は玄弥の話をしてくるのだ。
休むための屋敷なのにちっとも気が置けない。
そんなことから俺は女中を雇うことにした。
しかし、その考えが甘かった。
鬼の返り血を浴びて帰ってくる俺を見ては驚いて仕事を辞めてしまう。
かと言って鬼や鬼殺隊の存在を軽々と話すわけにもいかない。
・
不死川「……チッ。行ってみるかァ。」
宇髄が持ってきた紙切れを雑に掴んで屋敷を出た。
・
不死川「ここかァ。」
外に出る時に隊服を着ていたら変な目で見られることがあるので非番のときは浴衣だ。
店の扉を開けると中からじじィが出てきた。
「どーもどーも!
いらっしゃいませ!どんな女中をお探しで!?」
食い気味に聞いてくる。
不死川「…屋敷を逃げ出さないやつ。」
「なるほどなるほど! どうぞこちらへ!!」
そう言って客室に案内される。
・
入った部屋は西洋の絵や豪華な花などで彩られている。
こりゃ相当儲かってんな。
「お名前をお聞きしても?」
不死川「…不死川。」
「珍しいお名前ですねぇ!」
…初対面の人のやつにそう言われるのは聞き飽きた。
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こんぺいとー。(プロフ) - 蒼井とーるさん» とーるさん初めまして!コメントありがとうございます!可愛い不死川さんを提供できてよかったです( *˙˙*)続きも楽しんでください!! (2020年8月14日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!蒼井とーるです。とても楽しく読ませていただいてます!不死川さんが可愛い…(´・ω・`) (2020年8月14日 12時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - しおりさん» しおりさんお久しぶりです!!今回も読んでくださりありがとうございます(*´-`*)更新頑張ります! (2020年5月2日 10時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
しおり - お久しぶりです!!やっぱりこんぺいとー。さんがつくっている作品は面白いですね!!これからもがんばってください!!! (2020年5月2日 7時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - のんきち。さん» あああぁぁ!嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月9日 9時) (レス) id: b53fca9749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年2月14日 19時