EPISODE #42 ページ45
【Aside】
『なんですか?それ』
宇髄「ワインっつー酒だ。」
『わいん、ですか?』
宇髄「そ。西洋の方から入ったやつ。
これだったら飲めるか?原料巨峰だし。
まぁ、俺は焼酎の方が好きだけど。」
『巨峰…美味しそう…。』
キュポッと音を立てて空いたそれからは確かに葡萄のいい香りがした。
先程と同じように注がれていくワインという飲み物。
『い、頂きます…。……うぇ、美味しくない…。』
宇髄「ハハハッ!さすがにまだ早かったか!」
『炭治郎くん達こんなの飲めるんだ。すごい…』
宇髄「ブハッ!」
『え、なんでそんなに笑うんですか!』
・
それからしばらく経って
なんだかんだしているうちに不死川さんが戻ってきた。
不死川「なぁにやってんだァ。」
私と宇髄さんをまじまじと見つめたかと思うとグイッと自分の方に私を座らせた。
宇髄「おー、」
『?』
不死川「…お前、体温高くねぇかァ?」
言われてみれば体が熱い気がする。
『不死川さん…。』
宇髄「…甘えるパターンか。」
不死川「…!宇髄お前!」
宇髄「大丈夫だって!焼酎とワイン一杯ずつしか飲ませてねぇよ!」
不死川「未成年に酒飲ませんなァ!!」
『暑い…。』
頭がポーっとして体がフワフワしてきて…
ケタケタと楽しそうに笑う宇髄さんの声も怒鳴る不死川さんの声もだんだんと曖昧になってきた。
_______
【不死川side】
『不死川さぁん…。』
不死川「おいっ!離れろ、夜咲ィ!」
『あぅ…そうですよね…ごめんなさぃ…グスッ。』
宇髄「あー!実弥ちゃんが泣かせたぁ!!!」
実弥「っせぇ! あ゛ぁー!くそっ!」
夜咲を抱きしめればピタリと涙を止めて えへへと笑いだした。
宇髄は腹抱えて笑ってる。
宇髄「ひー!笑った笑った!
いい酒飲めて、良いもんも見れたし今日は帰るわ!」
不死川「はァ!? ちょ、おい!!」
相変わらず気の早いやつだ。宇髄はそのまま帰ってしまった。
・
不死川「ほら、水飲めェ。」
『…あ、』
水の入った湯浴みを渡したが夜咲の手のひらをするりとすり抜けて着物の上に零れた。
『つ、冷たい…』
不死川「なァにやってんだ…。着替えねぇとまた風邪ひくぞォ。 …夜咲、湯浴みは。」
『ゆあみ? まだです…。』
不死川「湯張るから溜まったら入れェ。」
『……ないと、……す。』
不死川 「?」
『不死川さんと一緒じゃないと、嫌です。』
普段あんなに大人しい夜咲が爆弾発言をした瞬間だった。
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こんぺいとー。(プロフ) - 蒼井とーるさん» とーるさん初めまして!コメントありがとうございます!可愛い不死川さんを提供できてよかったです( *˙˙*)続きも楽しんでください!! (2020年8月14日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!蒼井とーるです。とても楽しく読ませていただいてます!不死川さんが可愛い…(´・ω・`) (2020年8月14日 12時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - しおりさん» しおりさんお久しぶりです!!今回も読んでくださりありがとうございます(*´-`*)更新頑張ります! (2020年5月2日 10時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
しおり - お久しぶりです!!やっぱりこんぺいとー。さんがつくっている作品は面白いですね!!これからもがんばってください!!! (2020年5月2日 7時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - のんきち。さん» あああぁぁ!嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月9日 9時) (レス) id: b53fca9749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年2月14日 19時