風柱邸のお手伝いさん。

EPISODE #41 ページ44

《美しいバカボン様、Noahj様 ﾘｸｴｽﾄ》お風呂


【Aside】


コンコンコン


『あ、こんばんは！宇髄さん』


宇髄｢お、夜咲じゃねぇか！ド派手に元気してたか？｣


『はい！ド派手に元気ですよ！』



今日は宇髄さんも不死川さんも非番なのでお酒を飲むそうだ。

美味しいお酒が入ったから飲もうと連絡が入ったのはつい前日のこと。



『不死川さん呼んできますね！どうぞ上がってください』



宇髄｢すまねぇな｣



・


『不死川さーん、宇髄さん来られましたよ。』


不死川｢ん、ありがとなァ。｣


自室で刀を手入れしていた不死川さんは私の頭を
クシャと撫でて宇髄さんのところへ向かった。


撫でられた頭がじんわりと暖かい。



＿＿＿＿＿＿


宇髄｢わはははっ！！！流石は冨岡だな！おもしれぇ！｣


不死川｢んなの面白くもなんともねェわ。｣



『随分盛り上がってますね。はい、料理です。』



不死川｢すまねぇなァ。｣



お酒を飲み始めてからかなり経ったがお酒に強いのか、二人は顔すらも赤くなってない。




不死川｢厠行ってくらァ。｣




不死川さんが厠に行ったタイミングで宇髄さんが
グイッと近づいてきた。




宇髄｢不死川こんなに人に気を許すの珍しいんだぜ。

昔っからなにかと一人で抱え込む癖があるからな。
アイツのこと頼んだぜ？Aチャン。｣




『は、はい。』




流石は三人のお嫁さんを持っている宇髄さんだ。




宇髄｢てなわけで！！乾杯しよーじゃねぇか！
ほい、持って持って｣




宇髄さんに酒器を持たされてそれにトクトクと透明な液体が注がれていく。




『え、いやでも…。』




宇髄｢大丈夫だって！竈門とか善逸も飲んでるぜ？｣



『そうなんですか？』



宇髄｢おうよ！(まぁちょっとだけだけど。)｣



お酒に興味が無いといえば嘘になる。
不死川さんや宇髄さんが美味しそうに飲んでいたら味も気になるものだ。



宇髄｢派手にかんぱーい！｣



『か、かんぱい！』



カチッと無機質な音を立てて宇髄さんの酒器とぶつかる。


クイッとお酒を流し込んだが喉がきゅっとなって変な感じだ。



宇髄｢苦ぇだろ？｣



『はい…。』




期待した味とは全く違って口の中がずっと苦い。




宇髄｢あ、これだったら飲めんじゃねぇか？｣




そう言って宇髄さんが取り出したのは長細い容器だった。

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