EPISODE #4 ページ5
【Aside】
『痛っ…。』
翌日、私は昨日の傷が目立たないように化粧をする。 これがまた傷口にしみるのだ。
こんな時にだけ用意される綺麗な着物に腕を通す。
なんで私を雇うのか正直わからない。
仕事をしないお手伝いさんをウチに呼ぶなんて物好きな人達だ。
優菜「Aちゃん、お客さん来たよ。」
『あ、おはよう優菜。ちゃんと傷口隠れてるかな?
大丈夫?』
優菜「…うん。綺麗だよ。」
『そっか。よかった。…お客さん、どこの部屋?』
優菜「奥から2番目の部屋だよ。昨夜さんももう待ってる。」
『はーい。』
優菜「…Aちゃ…、」
『だーいじょうぶだって。それよりもほら、優菜も仕事があるでしょ?行った行った。』
優菜「気を付けてね…。」
『うん。ありがとう。』
優菜と一緒に部屋を出てそこで私たちは別れた。
・
ここか。
『…失礼します。夜咲と申します。』
締め切られた襖に向かってそう声をかければ中から昨日とは全く違う昨夜の声が聞こえてきた。
昨夜「夜咲か、入っていいぞ。」
『はい。失礼します。』
襖が開いて、一番に目に入ったのは顔に傷のある男だった。
今回はおじさんじゃないのね。
なんて失礼なことを思っているが、顔には出さないようにそっと昨夜の隣に座る。
『初めまして。夜咲Aと申します。』
「…不死川だァ。」
シナズガワ?? 変わった名前だな。
昨夜「不死川様。今回の雇人ですが、本当にこちらの女でよろしいのでしょうか…。」
さすがはお金のことしか頭にない男だ。猫かぶってる。
金持ちの前でだけへこへこしやがって。
不死川「あァ。こいつでいい。」
昨夜「ですが、この女より働ける女中は他にも…。」
不死川「しつけェなァ。こいつでいいつってんだろォ。」
昨夜「しょ、承知いたしました。」
不死川「明日だ。明日迎えに来る。支度しとけェ。」
『はい。承知致しました。』
不死川さんはそれだけ伝えると、さっさと部屋を出て行ってしまった。
・
昨夜「…いいか。絶対にしくじるなよ。あの男は相当な金持ちだ。
逃がしたらお前の首はないと思え。」
『はい…。』
そう言うと不死川さんの後を追うように部屋を出て行った。
客を逃しただけで首を斬る?相変わらずお金には目がないな。
この男は__。
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こんぺいとー。(プロフ) - 蒼井とーるさん» とーるさん初めまして!コメントありがとうございます!可愛い不死川さんを提供できてよかったです( *˙˙*)続きも楽しんでください!! (2020年8月14日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!蒼井とーるです。とても楽しく読ませていただいてます!不死川さんが可愛い…(´・ω・`) (2020年8月14日 12時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - しおりさん» しおりさんお久しぶりです!!今回も読んでくださりありがとうございます(*´-`*)更新頑張ります! (2020年5月2日 10時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
しおり - お久しぶりです!!やっぱりこんぺいとー。さんがつくっている作品は面白いですね!!これからもがんばってください!!! (2020年5月2日 7時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - のんきち。さん» あああぁぁ!嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月9日 9時) (レス) id: b53fca9749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年2月14日 19時