EPISODE #30 ページ32
【不死川side】
ある日のこと。
『……さん、』
任務が終わり、屋敷に戻ればいつものように夜咲が朝飯を作って湯浴みの準備をしてくれている。
すべて終わったらそのまま布団に入る。
人は眠りが深い時、夢は見ないとか。
『不死川さん、』
不死川「…んぅ」
外から聞こえてくる夜咲の声に曖昧な声で返事をする。
『お休みのところすみません。今から街の方に買い出しに行ってきますね。』
不死川「…ん」
気を使ってか、夜咲は小さな声でそう伝えるとそそくさと部屋を出て行った。
____
【Aside】
『不死川さん、最近は特に疲れてるな…。』
先程、子供の様に布団にくるまったまま返事をする不死川さんの姿を思い出す。
私、邪魔になってない……?
最近よくこういうことを考えてしまうようになった。
不死川さんの屋敷に来て1年が経ったが未だにどこかぎこちない気がする…。
…………。
『そんなことは考えるな!
よし!今日はおはぎを作ろう!!』
街ゆく人々は皆、ハイカラな服を着ている人が多い。
西洋の文化が流れてきているのだ。
簪や色とりどりの帯のお店などを横目に行きつけの甘味処へと向かう。
・
『おばさんこんにちは。小豆を買いに来ました』
「あら、Aちゃん。いらっしゃい!」
おばさんから小豆の入った袋をもらってお金と交換する。
お店の外からは分からなかったが中に入ると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『…もしかして、煉獄さんですか??』
煉獄「うまい!うまい!うま…、夜咲少女!!」
『こんにちは。お元気そうで何よりです。』
煉獄「夜咲少女も相変わらず愛いな!!!
まぁ、座りたまえ!!
すまない!団子を追加で貰えるか!!」
少しくらいならいいかな…。
煉獄さんの向かいの席に座ると再び団子を食べだした。
相談、してみようかな…
煉獄「うまい!うまい!」
『……煉獄さん…。』
煉獄「うむ!深刻そうな顔をしてどうした?」
『私は、不死川さんのお役に立てているんでしょうか…?』
煉獄「よもやよもや!そんなことか!!」
『そ、そんなこととは何ですか!
これでも私、真剣になやんでいるんですよ!』
煉獄「すまないすまない!
しかし、そういうことは本人に聞くのが一番早い!
不死川に直接聞いてみるといい!!
ほら、団子を食べて元気を出せ!」
『…いただきます。』
本人に直接…。
聞いてみようかな____
『…団子、美味しい…。』
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こんぺいとー。(プロフ) - 蒼井とーるさん» とーるさん初めまして!コメントありがとうございます!可愛い不死川さんを提供できてよかったです( *˙˙*)続きも楽しんでください!! (2020年8月14日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!蒼井とーるです。とても楽しく読ませていただいてます!不死川さんが可愛い…(´・ω・`) (2020年8月14日 12時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - しおりさん» しおりさんお久しぶりです!!今回も読んでくださりありがとうございます(*´-`*)更新頑張ります! (2020年5月2日 10時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
しおり - お久しぶりです!!やっぱりこんぺいとー。さんがつくっている作品は面白いですね!!これからもがんばってください!!! (2020年5月2日 7時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - のんきち。さん» あああぁぁ!嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月9日 9時) (レス) id: b53fca9749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年2月14日 19時