風柱邸のお手伝いさん。

EPISODE #23 ページ24

【不死川side】


夜咲が女中として働き始めて一週間ほど経った頃。



『あ、おはようございます。』



不死川「はよォ。」




『今日は非番ですか？』




不死川「あァ。非番だが今日は会議がある。」




『会議とかあるんですね。』



朝飯を食卓に並べる夜咲。今日は鮭だ。




不死川「鬼殺隊をまとめる上の奴ら、柱達が集まる場だァ。」




『へぇ〜、……え、じゃあ不死川さんはその柱っていう上の人なんですか？』




不死川「まぁ一応ォ…。」




『すごいですねぇ！さすがは不死川さんです！』




ニコニコと笑っている。



最近思ったがこいつはいい意味で切り替えがうまい。




不死川「ご馳走様。うまかったァ。」



『お粗末様です。』




不死川「すぐに帰ってくると思う。」




『はい。私はこのあと蝶屋敷に用事があるのでそちらの方に。
では、お気をつけて。』



不死川「いってくる。」





・




お館様の屋敷につけばすでに他の柱も集まっていた。




煉獄「よもや！不死川！今回の柱会議でも顔を見れて嬉しいぞ！」



不死川「お前は相変わらず声がでけェなァ。」




他の柱ともワイワイと話していたところで御館様が来られた。




御館様「今回の柱会議も顔ぶれが変わっていないことを嬉しく思うよ。

それで、今日の内容なんだけどね＿＿＿」




・


柱会議も終わり、帰りに蝶屋敷にいる夜咲を迎えにでも行こうとした時、



胡蝶「不死川さん。
今日はAさんが蝶屋敷に来る日ですよね。

…どうですか？風柱邸では。｣




不死川「あァ。おかげでよく笑うようになったァ。
傷も目立たなくなってきたし。」




胡蝶「そうですか。それはよかったです。」




宇髄「なんだなんだぁ？例の女中さんかぁ！？」



煉獄「よもや！不死川は女中を雇っているのか！」




やべェ。うるせぇ奴らが…。



甘露寺「えぇ！そうなんですか？？
私、見てみたいです！きっと可愛いのよね！キュンキュンしちゃうわぁ！」



胡蝶「よかったら皆さんで様子を見に行きますか？
今蝶屋敷にいるので。」



不死川「おい、こちょ…」




胡蝶「Aさんも人間です。人との関わりは大事にしないと。｣




そう言われてしまっては言い返すこともできない。



甘露寺「楽しみね！伊黒さん！」



伊黒「甘露寺がそう言うなら…。」




時透「僕は帰りますね。ふろふき大根食べるので。」



悲鳴嶼「俺も猫に餌をやらなければならない。
南無阿弥陀仏…。」



そうして、時透、悲鳴嶼さんの二人以外の柱は蝶屋敷にいる夜咲のもとへ向かうことになった。

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