EPISODE #17 ページ18
【不死川side】
「この屋敷で女中としてしっかり働け。」
この俺の言葉を聞いた夜咲は一瞬何を言われたのか理解出来なかったのか、ポカーンと口を開けている。
『え、…あの、』
不死川「お前が嫌というなら別に構わねェ。」
唇をキュッと結んだ夜咲は意を決したのか、勢いよく顔をバッと上げた。
『やります!この屋敷で働かせてください!』
覚悟を決め、キリッとした眼差しの夜咲を見て、
小さく口角が上がったのが自分でもわかった。
…吹っ切れたな。
不死川「あァ。頼んだ。小さな女中さんよォ。」
そうと決まれば、さっそく働いてもらわなければいけない。
が、こんなに傷だらけでは仕事にならないだろう。
…まずは胡蝶ンとこに連れていくかァ。
不死川「…体調は」
『お陰様でだいぶよくなりました。』
不死川「歩けるかァ?」
『はい。』
着いて来い と言うと、小さな歩幅でちょこちょこと着いてくる。
・
屋敷の中にずっといて気づかなかったが今日は天気がいい。
こんな日の鍛錬はさぞかしやる気が出るだろう。
『し、不死川さん…どこに行くんですか?』
必死に横をついてくる夜咲の息は少し乱れている。
…歩くの速かったかァ。
ペースを落とせば、それに気づいたのか
『ありがとうございます』と小さく頭を下げた。
不死川「蝶屋敷…病院みてェなとこだ。」
『病院…?私、これくらいの傷大丈夫ですよ?』
なんて言いながら夜咲は自分の腕にある切り傷を
反対の腕で優しく撫でる。
『私の傷跡なんかより、不死川さんの傷跡の方が私は気になります。』
不死川「……。」
『不死川さん?』
不死川「…着いた。」
『ここ、ですか?随分大きな屋敷ですね。』
そう言って蝶屋敷を見上げる夜咲の横顔を見て
やっぱり、この整った顔に傷跡を残すのは勿体ない。
と思ったが、俺は口に出さずにさっさと蝶屋敷に入った。
______
17話まで来て内容進むのがめっちゃ遅いです…!
申し訳ございませんm(_ _)m
更新頑張りますっ( ー̀дー́ )و
1942人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんぺいとー。(プロフ) - 蒼井とーるさん» とーるさん初めまして!コメントありがとうございます!可愛い不死川さんを提供できてよかったです( *˙˙*)続きも楽しんでください!! (2020年8月14日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!蒼井とーるです。とても楽しく読ませていただいてます!不死川さんが可愛い…(´・ω・`) (2020年8月14日 12時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - しおりさん» しおりさんお久しぶりです!!今回も読んでくださりありがとうございます(*´-`*)更新頑張ります! (2020年5月2日 10時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
しおり - お久しぶりです!!やっぱりこんぺいとー。さんがつくっている作品は面白いですね!!これからもがんばってください!!! (2020年5月2日 7時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - のんきち。さん» あああぁぁ!嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月9日 9時) (レス) id: b53fca9749 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年2月14日 19時