EPISODE #11 ページ12
【Aside】
驚いた。いや、驚いたと言うより何が起きたのかわからなかった。
鬼に見つかってもう無理だと思い、身を捨てたのにいつまでも痛みは来なかった。
その代わりボトリという何かが落ちる音。
目を開けるのが怖かった。
その気持ちを押し込めて恐る恐る目を開ける
『…え、不死川さ、…?』
そこには見たことのある顔が。
しかし、昼に見た彼とは姿が全く違かった。
胸元がはだけた学ランのようなものに白い羽織。
そして手には長い刀。
確認できたのはそこまでで、急に目の前がシャットダウンした。
________
「__ちゃん…。」
この声は聞いたことある。
毎日の様に聞いていた声だ。
『優菜…?優菜でしょ…?』
優菜「Aちゃん……。」
暗闇の中を声の聞こえる方へ手探りで向かう。
優菜「こっちだよ…。」
『優…』
手に何かが当たった。
肩だ。それをがっちりと掴む。離さないように。
『優菜…!!』
暗闇の中で目が慣れたのか、だんだんと露わになる優菜の顔。
『…ぇ?』
がっちりと掴んでいた肩を反射的に離してしまった。
はっきりと見えた優菜の顔は毎日見ていたすべすべの肌ではなく、
赤黒い血にまみれたものだった。
私が優菜の肩を離した代わりに、優菜が私の肩を掴んできた。
優菜「なんで私が死んだのよ!!なんでっ!!」
痛い。爪が食い込んでる。
血だらけの顔でそう叫ぶ優菜。
『ごめ…っ、』
優菜「うあぁぁぁぁぁ!!」
『優菜…。』
ごめん。…ごめん。
私が起きて鬼の存在に気づいていれば、もしかしたら
何かが変わっていたかもしれない。
ごめん。皆…。
・
・
「…目ェ覚めたかァ。」
辺りはすっかり明るい。
『……。不死川、さん?』
不死川「あァ。…随分うなされてたぞォ。」
まだ状況がよく理解できない。
『あの、私はなぜここに…?あの後何が…』
不死川「…後で話す。先に湯浴みしてこい。湯は張ってらァ。」
言われて気づいたが、汗で気持ちが悪い。
『いえ、申し訳ないです。』
不死川「いいからァ。」
これはいくら遠慮しても駄目そうだ。
『ごめんなさい。お言葉に甘えさせていただきます…。』
力の入らない足を動かして私は衣所へと向かった___。
_______
公開して一日経たないうちに星が赤くなりました!!
ありがとうございますm(__)m
コメントもまってます!!
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こんぺいとー。(プロフ) - 蒼井とーるさん» とーるさん初めまして!コメントありがとうございます!可愛い不死川さんを提供できてよかったです( *˙˙*)続きも楽しんでください!! (2020年8月14日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!蒼井とーるです。とても楽しく読ませていただいてます!不死川さんが可愛い…(´・ω・`) (2020年8月14日 12時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - しおりさん» しおりさんお久しぶりです!!今回も読んでくださりありがとうございます(*´-`*)更新頑張ります! (2020年5月2日 10時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
しおり - お久しぶりです!!やっぱりこんぺいとー。さんがつくっている作品は面白いですね!!これからもがんばってください!!! (2020年5月2日 7時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - のんきち。さん» あああぁぁ!嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月9日 9時) (レス) id: b53fca9749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2020年2月14日 19時