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ドアスコープを覗き込んだ。



しかし、そこには誰の姿もなかった。



のも つかの間。いきなり横からぬっと男の顔がでてきた。



『きゃあ!!!』



すぐに振り返り、寝室に一直線。

制服のまま、布団に潜り込む。


先程、放置していた宇髄さんの連絡先を開いて今度こそ発信ボタンを押す。



プルル。プルル。



宇髄「もしも…」



『宇髄さん…!早く帰って来てください…。』



宇髄「A?どうした!」



『ストーカーです…!…家の前、まで…。』



宇髄「!…すぐ帰る。電話はきるなよ。」



『はい…。』



宇髄さんは移動の間、ずっと喋ってくれた。
私の不安な気持ちが大きくならないように。


大丈夫。俺が守る。って_。





宇髄「着いた。ストーカーまだいるっぽいか?」



『ずっと扉、叩いたりしてます…。』



宇髄「わかった。」




宇髄さんの話し声がしなくなった。
多分ストーカーにバレないようにするためだ。



「ねぇ、ねぇねぇ!Aちゃん!出てきてよぉ!
顔見せてよぉ! 俺ねぇ、Aちゃんのこと好きなんだ。愛してるんだ!あんな男より俺の方がずっとAちゃんのこと好きな気持ち大きいからね!」



寝室にいても聞こえてくる声。

外から聞こえてくるのと同時に宇髄さんと繋がっているスマホからも同じ声が聞こえてくる。


すぐ近くに宇髄さんはいるのだ。



「Aちゃーん!出てきてぇ!写真一緒に撮ろうよぉ!俺宝物にするからさ!!おねがーい♡
あんな男より俺の方がAちゃんのこと幸せにできる…ウワッ!!おい!離せぇ!」



宇髄「…じっとしろ!
よくも俺の恋人に付き纏ったな。あ゛ぁ?

どの口が俺よりAのこと幸せに出来るとか言ってんだ? この口か?」



「痛てぇいてぇ!離せ!Aちゃんは俺のだ!」




宇髄「ざけんな。誰がお前みてぇなドブみてぇに汚いやつにA渡すかよ。頭沸いてんのか。
警察呼ぶかんな。」



「け、警察ぅ!?やだやだやだ!」






それから何十分か経った頃、外は静かになりガチャガチャと扉が開く音が聞こえた。



宇髄「A?」



寝室の扉が開いて、電話越しじゃない宇髄さんの声が聞こえる。



すぐに布団から出て宇髄さんに飛びついた。



『宇髄さんっ!』



宇髄「怖かったな。派手によくがんばった。アイツはもういねぇから。」



『はい…。』



慰めるような優しい口付けが降ってくる。
撫でられている頭が心地よい。






私は、


かっこよくて、強くて優しい、宇髄さんだけのものです___。

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ねあ - 神 (2021年12月3日 20時) (レス) @page50 id: 614308e5b4 (このIDを非表示/違反報告)
人のようなナニカ - ああぁぁぁ最高でした!!すごく面白かったし、めっちゃ泣いたしで…素敵な作品に会えてめちゃくちゃ幸せです!!!本当に本当にありがとうございました!! (2021年12月1日 19時) (レス) @page50 id: 4b8facd16d (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - fruitさん» ありがとうございます!! (2021年9月13日 0時) (レス) id: c1a765941b (このIDを非表示/違反報告)
fruit - 面白かったです! (2021年8月30日 17時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - かりりさん» 良かったです(*´˘`*) (2021年2月26日 0時) (レス) id: c1a765941b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年12月29日 1時

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