【キメ学教師】よもぎ様 リクエスト ページ43
【Aside】
コンコン
『失礼します。雪那Aです。煉獄先生に用があって来ました。』
職員室の入口で自分の名前を言えば、宇髄さんがわかりやすく反応する。
煉獄「よも。どうした雪那少女。」
そんな宇髄さんは置いといて、煉獄さんに頼まれていたクラス全員分の資料を届けにきた。
『これ、頼まれていた資料です。何人か提出してないですが、八割ほどは揃っています。』
煉獄「うむ。承知した!感謝するぞ!雪那少女!」
『はい。失礼します。』
・
届け物が終わり、教室に戻ろうとした時に冨岡さんを見かけた。
バレないようにバレないように、コソッと通り過ぎようとしたが、流石は元柱。すぐに見つかってしまった。
冨岡「雪那。少し手伝え。」
『……。』
冨岡さんはいつものジャージで校舎の裏口からどこかへ行こうとしている。外だろうか。
冨岡「…お前、また髪に色が……」
『わかりました!手伝います!!』
そうだ。最近、髪もだいぶ伸びてまた白い部分が出てきたのだ。私自身は切りたくないので冨岡さんに土下座する勢いで頼んだらしぶしぶOKしてくれた。
冨岡「外でサッカーコートのライン引きだ。」
まじかぁ。と思ったが口には出さないように配慮する。
『…わかりました。靴取ってきます。』
・
靴を履いて外に出ると既に冨岡さんが石灰の入ったラインカーを持って立っていた。
冨岡「この細いロープの上にラインを引いていってくれ。」
『これですね。了解です。』
俺は倉庫から道具を出してくると言って冨岡さんはそのままどこかへ行ってしまった。
・
数十分後。
ガラガラガラ…
コート広すぎない…?
引いても引いても終わらない気がしてきた。
最初は楽しそうだなとか思ってけど、ここまでなったら全く楽しくなんてなくなった。
ずっと曲げっぱなしだった腰を伸ばせばコキっと関節がなる音がした。
・
あれ、粉が出なくなった。
今まで順調に出ていたのにここにきて急に粉が出なくなった。中の石灰が無くなったわけでも無さそうだ。
『…冨岡せんせーーい!!!』
冨岡「なんだ。」
『なんか、粉が出てこなくなりましたー!!!』
冨岡「…今行く。」
叫んでいる私に対して、普通の声で話す冨岡さん。
こんなに離れているんだから聞こえないのに…。
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ねあ - 神 (2021年12月3日 20時) (レス) @page50 id: 614308e5b4 (このIDを非表示/違反報告)
人のようなナニカ - ああぁぁぁ最高でした!!すごく面白かったし、めっちゃ泣いたしで…素敵な作品に会えてめちゃくちゃ幸せです!!!本当に本当にありがとうございました!! (2021年12月1日 19時) (レス) @page50 id: 4b8facd16d (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - fruitさん» ありがとうございます!! (2021年9月13日 0時) (レス) id: c1a765941b (このIDを非表示/違反報告)
fruit - 面白かったです! (2021年8月30日 17時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - かりりさん» 良かったです(*´˘`*) (2021年2月26日 0時) (レス) id: c1a765941b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年12月29日 1時