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【Aside】
デート当日。
先日買った服にナチュラル系のメイクをしてベレー帽を被る。
少し高めのブーツヒールを履いて準備は完了。
集合場所は駅前。
(あ、宇髄さんもう来てる…。)
少し離れたところから見てもわかる。
壁になりかかり、スマホを眺めている宇髄。
周りには可愛い女子が何人か群がっている。
「おにーさん一人?」 「私と遊ばない??」
綺麗なお姉さんから声をかけられているのに宇髄は無反応。
おそるおそるAは宇髄に近づく。
『…宇髄さん。おはようごさいます…。』
Aの声が聞こえると宇髄はスマホからバッと顔を上げて目が合うとニコッと笑った。
宇髄「A! 来たか!」
『ごめんなさい。待ちました?』
宇髄「んや。全然。そんじゃ行くか。」
そう言って宇髄は慣れた手つきでスルッと手を繋いできた。
(わ、手繋いでる…!)
後ろではさっきのお姉さん達がグチグチ言いながら離れていっていた。
宇髄「緊張してんの?」
ニヤニヤと顔を覗き込んでくる。
『そ、そんなことないです…。』
宇髄「可愛い奴め。」
顔が真っ赤なのは隠せていなかったようだ。
・
それからのデートはとても楽しかった。
『宇髄さん見てください!ペンギン!』
初めて行った水族館に
『今の攻撃は避けて下から潜り込むように剣を振らないと!』
宇髄「違いねぇな笑」
アクション映画に口出し。
・
楽しい時間はあっという間で外はすっかり暗くなった。
宇髄「予約してた宇髄です。」
「宇髄様ですね。こちらへどうぞ。」
ウェイトレスに案内されたのは夜景が綺麗な席。
『う、宇髄さんこんなに高そうなお店…
私お金持ってませんよ?』
宇髄「俺は彼女に払わせるほど酷い男じゃねぇよ」
好きな物食べろ。と笑う宇髄に胸がキュンと高鳴る。
・
帰りはイルミネーションを見た。
夜のはずなのにまるで昼のように明るく光るイルミネーションに心を打たれた。
帰りの電車に揺られて駅を降りればそこで別れるのに
宇髄は危ないからとわざわざ家まで送ってくれた。
(宇髄さんの気が利くとこ昔と全然変わってないや…)
そんなこと考えているうちにすぐに家に着いた。
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彩(プロフ) - とてもおもしろかったです!! (2021年1月11日 18時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - とても面白いです!!で,すいません、私の理解力がないだけなんですが,足立って誰ですか?この後にその話が出ていたらすいません、どうしても気になってしまいましてこれからも頑張ってください!! (2021年1月11日 17時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - りなおさん» りなおさんこんにちは!コメントありがとうございます!感動して頂けたみたいで良かったです(*´˘`*)短編集の方もよろしくお願いします!! (2020年9月7日 8時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
りなお(プロフ) - 一気に読ませていただきました!ラストは私まで涙が溢れて止まりませんでした(TT)素敵な作品をありがとうございます!短編の方はこれから読ませていただきます!楽しみです! (2020年9月7日 3時) (レス) id: 712037cba2 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - Miraiさん» ホントですか!?よかったです!! (2020年2月11日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年12月14日 2時