雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】２

EPISODE 67* ページ26

【宇髄、かまぼこside】





宇髄と炭治郎たちは動画を持っている女子生との所へと向かう。






さすがに教室で話すわけにもかいかないので会議室に呼び出した。







宇髄｢お前らはここで待ってろ。俺が話してくる。｣







炭治郎たちは会議室の前で待ち、宇髄が生徒と二人きりで話す。







伊之助｢頼んだぞ。祭りの神。｣







宇髄｢任せとけ。｣






・





宇髄の目の前に座る女子生徒は 谷口 というらしい。





メガネをかけており、前髪は長めでとても大人しそうな性格である。






宇髄(なんか、ドラマの事情聴取みてぇだな…。)






宇髄｢えーっと、お前、あの日のこと知ってんだろ？｣






谷口｢……はい。｣





全部見てました。と口にする。






動画もあるというので見せて貰う。






宇髄(声も全部入ってる…。
これで雪那の無実を学校側に証明できるぞ…！)






谷口｢…。宇髄先生。｣






宇髄｢ん？｣






谷口は泣きそうな声で言う。







谷口｢私…、見た目もこんなんだから中学校の時にすぐに目つけられちゃって…。


でも、高校に入ってからは標的が雪那さんに…。

傘間さんの手伝いをしないとまた私に目が向きそうで怖かったんです。


この動画も見つかったらって考えるとどうにも言い出せなくて…。｣







宇髄｢…そーだったんだな。わかった。

勇気だしてくれてありがとな。派手に感謝する。｣






動画を貰って、会議室を出ようとすると
｢待ってくださいっ｣と声がして足が止まる。





宇髄｢ん？｣






谷口｢私っ！前に雪那さんに助けて貰ったんです！

傘間さんにいじめられてる時に…！


だから、雪那さんの無実を証明できたら、

私が学校で待ってるって伝えてください。
…お礼を、言いたいんです。｣






宇髄｢…わかった。絶対に伝えとく。｣








｢お願いします｣という谷口の言葉を最後に宇髄は会議室を飛び出す。





その時、またあの痛みが走る。






宇髄｢…っ！｣





頭にはニッコリと笑顔で微笑む雪那の姿。

真っ白な刀を振り下ろす雪那。



そして、血だらけで宇髄を庇う雪那の姿…。







宇髄｢今の……。｣







廊下に出れば、すぐ横には三人がいた。






宇髄｢おいっ！お前ら！

これを冨岡んとこに持ってけ！｣






宇髄は自分のスマホを投げるように炭治郎に渡す。







炭治郎｢え、え！？ 宇髄さんは！？｣






宇髄｢ちょっと急用ができた！あとは頼んだぞ！｣





半場無理やりに三人に押し付けて、宇髄は美術室へと向かった。

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