雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】２

EPISODE 47* ページ3

【Aside】




嫌な空気が流れ込んでくる。





『か、傘間さん。なんの用？？』





傘間「言われないとわかんなの？ ほんと最低な女。」





『わからないよ。私何かしたかな？』





傘間になのかした心当たりは本当になかった。





すると傘間は横にあった机を思いきり蹴った。





ビックリしてびくりと肩が跳ねる。






傘間「とぼけんな！！ お前のせいで宇髄先生が全く振り向いてくれないのよ！！

あんた男いるくせに宇髄先生に手ぇ出しやがって！」






(男？ 実弥さんのこと言ってるの？)





傘間「せっかくあんたを美術室に来なくなるようにしたのに！

せっかく体育祭のとき見せつけてやったのに！


なのに！ 宇髄先生はアンタのことばっかり！」






『そ、そんなこと私に言われても…』







傘間「昨日あんたが男といたところ私も宇髄先生も見たんだからね！」





『あれは彼氏じゃないよ…』







傘間「嘘つけ！抱き合ってるとこも見たんだから。」






『違うって…。


それで、私はどうしたらいいの？どうしたら傘間さんは満足するの？』






こんなにいろいろと言われたのになぜだか全然怒りは来なかった。






目の前の傘間はニヤリと笑って自分の髪をクルクルと指に絡ませながら言った。







傘間「ん〜、そうだねぇ。


今度から絶対に宇髄さんに近づかないことを約束するのと〜。」






人差し指を立てる。






傘間「そのうざい髪を黒にして短くするのと〜。」





中指もたてて２を作る。





傘間「あ、このピアスも没収ね！」





すると耳についていたピアスを乱暴に取られる。





『ダメ！返して。お願いそれだけはやめて。』





傘間「そんなに大事なの？これ。


ん〜。雪那さんが約束守ってくれるならいいよ？

あ、まだあるからねぇ。」





「三つ目〜。」と言って３の形。





傘間「炭治郎君、善逸君、伊之助君と口を利かないこと。」





『ちょっと待って！炭治郎君たちは関係ないでしょ！？』






傘間「守れないの？

そっかぁ。わかったぁ！それじゃああんたに関わっている人たちがどうなってもいいんだね。」





『っ……。


わ、わかった。

守るから、絶対に他の人たちは巻き込まないで。』





傘間「それは足立さんにかかっているからねぇ。がんばれ♪

あ、ちゃんと守れたらこのピアスも返してあげるからね。



もし、守れなかったら







あんたをこの学園から追い出すから。」





そう言って傘間はAを残して空き教室を出た。

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