雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】２

EPISODE 45* ページ1

【Aside】






朝起きて、いつものように支度する。







顔を洗って、ご飯を食べて、歯を磨いて、制服に腕を通す。







もちろんピアスも忘れない。







『行ってきまーす。』







誰もいない部屋に声をかけて家を出る。








駅から電車に乗ればあとは着くのを待つだけ。






・





校門に立っている善逸に挨拶をするところからAの一日の学校生活が始まる。







『おはよ。善逸君。昨日はゆっくり休めた？』







善逸「おはようございます！今日も可愛いですねぇ！

ゆっくりできました！Aさんこそ体育祭の疲れとれました？」








『うん。実はね、昨日実弥さんに会ったの。』








善逸「え、実弥ってもしかして玄弥の兄の？？」







『うん。一緒に買い物してきた。』








善逸「俺あの人怖いんですけど！！」








『えー？そう？ いい人だよ。実弥さ……』








善逸と話している中で冨岡を目にする。








『やばい…！もう行くね！』








善逸「あ、はい！！」






・






教室に入ると、一番最初に傘間と目があった。







いつもだったらしつこく挨拶してくるのに今日は何も言ってこなかった。







(…珍しいな。)








『おはよう。炭治郎君、伊之助君。』







炭治郎「おはようございます！」







伊之助「おい、雪女！ お前にやるよ！」







そう言って伊之助が渡してきたのはツヤツヤのドングリだった。







『え、いいの？ 嬉しい！』







伊之助「ふん！子分を喜ばせるのが親分の仕事だからな！」







『よっ。伊之助親分！』






伊之助「ふふん！」






炭治郎「あ、善逸お疲れ様！」







善逸「もう〜！朝から最悪だよお！！


さっき冨岡先生からさ＿＿＿＿＿＿＿。」






炭治郎「はは！それはひどいな！」







『ふふ。善逸君も毎朝大変だね』







善逸「もう笑い事じゃないですよお〜！！！」









皆と笑いあえる日々、楽しい学校生活、いつまでも続く。







Aはそう思っていた。









(宇髄さんとギクシャクしてるのもよくないよな…。

今日、ちゃんと今まで避けていたこと謝りに行こう。


そして「今まで通りの関係」に戻ろう。美術教師とそれを手伝う生徒の関係…。



実弥さんにもおはぎパワーもらったし、大丈夫！！)






すべてうまくいって宇髄とも仲直りできると思ってた。

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