雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】２

EPISODE 53* ページ10

【Aside】




皆と口を利かないで一週間がたとうとしていた。






無視し続けているのに、三人は毎日飽きずに話しかけてくれた。





・





廊下を歩いているとき、急に何か重いものが後ろからのしかかってくる。






『うわっ！！』






そのままAは地面に向かって倒れた。






(な、なに！？)







伊之助｢フハハハハ！やっと捕まえたぜ！
雪女ァ！この伊之助さまを無視しやがって！｣






(こ、この声は。


伊之助君！？)







『…は、離して……っ！！』






上に跨っている少年から逃げようと、手足を動かして抵抗する。






伊之助「おい、あばれんなっ！」







『降りてよ…っ！！』






手を上にあげたとき、伊之助にその腕を掴まれた。







そしてそのままグイっと引っ張られてうつ伏せの状態から仰向けにされる。







しかし、伊之助はAの上に跨ったまま。







伊之助「やっと目ぇ合った！！」








伊之助はAの顔の横に手を付いて覗き込んでくる。







俗に言う「床ドン」だ。







伊之助の整った顔が視界いっぱいに広がる。







『ち、近い…。』






(こんなとこ傘間さんに見られたら…っ！)







炭治郎「伊之助！！」







善逸「い、伊之助とAさんがき、ききききすしてるぅ！？」







伊之助「健太郎に紋逸か。遅ぇぞお前ら！！
もう俺が捕まえた！！！」






伊之助はAから顔を離して後ろにいる炭治郎と善逸にドヤ顔で言う。






『い、伊之助君、降りて…。』






顔を両腕で覆って、小さな声で伊之助に訴える。






伊之助「…逃げねぇか？」






覆っていた両腕を伊之助に掴まれて顔が露わになる。






なんでかはわからないが、目はウルウルと潤んで視界がぼやける。





『に、逃げないから……。』





そう言うと伊之助はおとなしく降りてくれた。






善逸「Aさぁん！！ キスじゃなくてよかったぁ！」






炭治郎と善逸も寄ってきて三人に囲まれるように立つ。





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(特に面白いことは書いてないですけど…笑)

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