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EPISODE 103 ページ9

【炭治郎side】




炭治郎(頚、斬れた……っ)





しかし、炭治郎の体にも毒が回り


体の奥からグツグツと体が焼かれるような痛みが走る。





ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。





炭治郎(どっ、毒を、何とかっ…呼吸で。
す、少しでも毒が回るのを遅らせ…)ハァハァ。





ぼーっとしている炭治郎に宇髄が何かを叫んでいる。





炭治郎(なんだ?何か言ってる。頚、斬れてなかったですか?

宇髄さ んが な に か…。)





頭が働いてくれなくて何もわからない。







宇髄「逃げろ______ッ!!!!!」






宇髄がそうさけんだ瞬間、体だけとなった妓夫太郎からねじれを巻いた血鬼術が飛び出した。





それからどうなったのか分からなかった。






目を覚ますと目の前には心配そうな顔をした禰豆子がいた。





炭治郎「禰豆子…」






さっきのような痛みは体にない。




炭治郎「禰豆子が助けてくれたのか?」





禰豆子「うーー!」





炭治郎「…ありがとう。」





頭を撫でてやれば禰豆子は目を細くして嬉しそうに笑う。





違う。今こんなことしてる場合じゃない!




炭治郎は立ち上がる。



そして、ふと思った。





炭治郎(なんで動けるんだ?なんで俺は生きてる? 毒をくらったのに…)






疑問で頭がいっぱいだ。





すると どこからか今にも消えてしまいそうな声が聞こえる。




善逸「たぁぁんじろ〜〜〜〜」





!!





炭治郎「善逸だ!」





禰豆子が炭治郎をおぶって声のする方へと向かう。





善逸「起きたら体中痛いよぉぉ!
俺の両足これ折れてんの 何なの!

誰にやられたのコレ。痛いよぉぉ!怖くて見れないぃ!」





炭治郎「無事か!よかった!」




善逸「無事じゃねぇよぉー!」




善逸はいつもの調子でわんわん泣いていた。





善逸「俺も可哀想だけど伊之助がやばいよぉ!
心臓の音がどんどん弱くなってるよ〜〜

あそこにいるよ、あそこ〜!」





善逸が指さした方を見ると崩壊した建物の屋根の上で伊之助が倒れていた。




炭治郎「伊之助__ッ!
伊之助!伊之助!! しっかりしろ!」



伊之助の胸に手を当てると、トクン、トクン と小さな音が微かになっていた。




炭治郎(心音が!弱くなっていく!

毒をなんとかしないと…! そうだ、陽の光はどうだ!)




空を見上げるが、そこにはまだ明るく光る月があった。

まだ夜は明けない。




炭治郎「なんで、なんで俺だけ助かったんだ…!」




すると禰豆子が小さな手を伸ばして伊之助の体にピタリと触れた。

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澪奈(プロフ) - え、もう最後めっちゃ泣きました!!感動した!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - アミさん» アミさんこんにちは!素敵なコメントありがとうございます!!私も沢山の方に読んでもらえると嬉しいです( *˙˙*) これからも頑張ります!! (2020年8月26日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 読みながら号泣しました。とっっても素敵な作品です!!!もっと色んな人に読んで欲しい…!!!!応援してます!!!!!! (2020年8月26日 19時) (レス) id: cc3c93fcc6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - (^▽^)/さん» コメントありがとうございます(T^T)めっちゃ嬉しいです!!相変わらずの駄作ですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - 感動してめちゃ泣きましたっ!!楽しんで続編も見ますっ!( ノД`)シクシク… (2020年8月19日 13時) (レス) id: 1433fde6d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月21日 0時

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