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EPISODE 110 ページ16

【NOside】





続々と蝶屋敷に柱が集まる。







甘露寺「Aちゃん…。」






冨岡「雪那…。」






悲鳴嶼「なんてことだ。南無阿弥陀仏…。」






無一郎「Aさん。」






不死川「……。」







伊黒「雪那。」








柱が全員揃ったことを確認して胡蝶は話し始める。







胡蝶「いいですか皆さん。今晩が山場です。



はっきり言って、生きる確率の方が低いです…。


覚悟しておいた方がいいかもしれません。」







宇髄は相変わらず下を向いたまま膝の上で、包帯を巻かれた拳をぎゅっと握っている。







甘露寺「宇髄さん…。」




甘露寺が気を使って話かけるも、宇髄は何も変わらない。





そんな宇髄に対して不死川がキレる。






自分より大きい体の宇髄の胸倉をつかんで壁に押し付けた。






宇髄は抵抗すらもしない。







甘露寺「し、不死川さんっ…!」






不死川「おい!! お前今Aがどういう状況かわかってんのか!」





宇髄は不死川の問いかけに反応しない。






とうとう堪忍袋の緒が切れた不死川は宇髄の顔面を殴った。





宇髄「…ッ」






炭治郎「不死川さん!!」







不死川「うるせえ!

おい、お前に聞いてんだよ。宇髄。お前今どういう状況かわかってんのかっ!?」






宇髄「…てる…。」






不死川「あ? 聞こえねぇよ。」





その瞬間、宇髄が握りしめていた拳を不死川に向かって思いっきり振った。






不死川はそれを軽々と避ける。





宇髄「んなことわかってるっつたんだよ!!! Aは俺の目の前でやられた!


こいつが今どういう状況なのかぐらい俺が一番わかってんだよッ!!」







今まで静かだった宇髄が声を荒げる。






不死川「ちげぇだろォ。お前が一番わかってねぇんだよ。」





宇髄「あぁ?」






胡蝶「不死川さんの言う通りですよ。宇髄さん。


今Aがこういう状況だからこそ、宇髄さんが顔を上げて声をかけるべき
ではないのですか?」





宇髄「……。」







胡蝶「なのにあなたは下を向いて黙っているばかり。

師範であり、家族であるあなたが声をかけないで誰がAに声をかけるって
いうんですか。」








理性を失っていた宇髄は不死川と胡蝶の言葉でふと我に返る。








そして宇髄はフラフラと歩いてベッドに寝ているAの手を握りしめて泣いた。






宇髄「A、ごめん…。ごめんな…。、」





_____________





太陽が沈み、月が顔を出した。

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澪奈(プロフ) - え、もう最後めっちゃ泣きました!!感動した!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - アミさん» アミさんこんにちは!素敵なコメントありがとうございます!!私も沢山の方に読んでもらえると嬉しいです( *˙˙*) これからも頑張ります!! (2020年8月26日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 読みながら号泣しました。とっっても素敵な作品です!!!もっと色んな人に読んで欲しい…!!!!応援してます!!!!!! (2020年8月26日 19時) (レス) id: cc3c93fcc6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - (^▽^)/さん» コメントありがとうございます(T^T)めっちゃ嬉しいです!!相変わらずの駄作ですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - 感動してめちゃ泣きましたっ!!楽しんで続編も見ますっ!( ノД`)シクシク… (2020年8月19日 13時) (レス) id: 1433fde6d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月21日 0時

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