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EPISODE 108 ページ14

【宇髄side】




戦いの全てが終わり、伊黒がAを蝶屋敷へ連れていった、そのすぐ後に数十名の隠が来た。



宇髄はグダグダしておられず、嫁たちの肩を借りて歩く。




隠「お、音柱さま…!

蝶屋敷へ参りますので、しばしお待ちを…」






宇髄「うるせぇ。待ってなんかいられるか。」






隠「しかし、音柱さま…!」






宇髄は隠の言葉を無視しておぼつかない足取りで確実に一歩ずつ進む。





隠「おい!ここに三人、抱きついたまんま気絶してる奴らがいるぞ! 全員かなりの傷だ!」




少し離れたところで隠がそう叫んでいる。




__________


蝶屋敷に着いた。





胡蝶「宇髄さん…」



胡蝶の顔を見た瞬間、飛びかかるようにして胡蝶の肩を掴む。




宇髄「胡蝶、Aは!?」






胡蝶「落ちついてください。宇髄さん。


Aなら ’’今のところ’’ は大丈夫です。

まずは宇髄さんの手当をしましょう。話はそれからです。」




宇髄は大人しく手当をされる。

重たい空気の沈黙が二人の間に流れる。




それを破ったのは宇髄の方だった。




宇髄「Aは俺を庇った……」





いつもの派手派手言っている宇髄とは想像もつかないくらい小さく弱々しい声だった。





胡蝶「そうだったんですね。」





宇髄「Aが庇ってなかったら多分
今頃俺の腕はねぇ。今ここに存在していなかったかも知れねぇ…。


でも!Aが痛い思いをするくれぇなら
俺の体なんか派手にどうでもよかったッ!」





そう言った瞬間、肩にあった切り傷に激痛が走る。




宇髄「…ッ」





胡蝶が傷口に優しく当てていた綿を押し付けたのだ。





胡蝶「そんなこと、言わないでください!
Aはきっとそんなこと願っていません。

宇髄さんに生きてほしいから、柱のままで活躍してほしいから庇ったんじゃないのですかっ…?


私達はあの子が小さい時から見てきたじゃないですか。Aがどんな思いであなたを庇ったのかくらい分かっているはずです。



いいですか、宇髄さん。今から言うこと、覚悟して聞いてください。」





宇髄は下を向いたまま顔をあげようとしない。


胡蝶はそのまま言い続ける。





胡蝶「Aの身はおそらくもう持ちません。 」





宇髄「!!」






胡蝶「当たり所が悪かったです。臓器を貫通していました。

私も最善を尽くしたんです。」






恐らく、今日の夜が山場でしょう。





その胡蝶の言葉は
宇髄には鉛のように重かった_____。

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澪奈(プロフ) - え、もう最後めっちゃ泣きました!!感動した!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - アミさん» アミさんこんにちは!素敵なコメントありがとうございます!!私も沢山の方に読んでもらえると嬉しいです( *˙˙*) これからも頑張ります!! (2020年8月26日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 読みながら号泣しました。とっっても素敵な作品です!!!もっと色んな人に読んで欲しい…!!!!応援してます!!!!!! (2020年8月26日 19時) (レス) id: cc3c93fcc6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - (^▽^)/さん» コメントありがとうございます(T^T)めっちゃ嬉しいです!!相変わらずの駄作ですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - 感動してめちゃ泣きましたっ!!楽しんで続編も見ますっ!( ノД`)シクシク… (2020年8月19日 13時) (レス) id: 1433fde6d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月21日 0時

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