EPISODE 96 ページ2
【炭治郎side】
瓦礫が上から降ってきて炭治郎はそのまま気絶した。
炭治郎(ああ…。ごめん。禰豆子…。)
________
禰豆子「謝らないで。お兄ちゃん。
どうしていつも謝るの?」
目の前には鬼になる前の禰豆子が立っている。
禰豆子「貧しかったら不幸なの?綺麗な着物が着れなかったら可哀想なの?
そんなに誰かのせいにしたいの?お父さんが病気で死んだのも悪いことみたい。」
炭治郎「禰豆子……」
禰豆子「精一杯頑張っても駄目だったんだから仕方ないじゃない。人間なんだから誰でも…何でも思い通りにはいかないわよ。
幸せかどうかは自分で決める。
大切なのは ’’今’’ なんだよ。前を向こう。
一緒に頑張ろうよ。戦おう。」
すると人間だった禰豆子は消えて、今度は鬼になった禰豆子が現れた。
竹は咥えておらず、涙を流している。
禰豆子「謝ったりしないで。お兄ちゃんなら分かってよ。
私の気持ちをわかってよ。」
__________
ハッ!
炭治郎(昔の夢か…?あれ?ここは…)
夢から覚めて当たりを見渡すと建物は崩壊しきっていた。
そして、目の前には妓夫太郎が。
妓夫太郎「なんだ、お前まだ生きてんのか。
運の良い奴だなあ。
そして可哀想だなあ。お前以外の奴はみんなもう駄目だろうしなぁ。
猪は心臓を一突き。
黄色い頭は瓦礫に押しつぶされて苦しんでるから死ぬまで放置するぜ。虫みたいにモゾモゾしてみっともねぇよなあ。
柱も弱かったな。威勢がいいだけで。
女の方は男を庇って死んだ。
んで、男の方も毒にやられて心臓も止まって死んじまった。お陀仏だ。」
妓夫太郎は炭治郎に話すだけで殺そうとしない。
炭治郎(なんで俺を殺さない? なんだ…?
腕が痺れてる。今頚を狙っても斬れない…。)
妓夫太郎は炭治郎が何も抵抗しないことをいいことに、炭治郎の中指を折った。
炭治郎「ッ…!!!」
妓夫太郎「なぁオイ。今どんな気持ちだ?
一人だけみっともなく生き残って。
頼みの綱の妹は殆ど力を使い果たしてるぜ。
なあ、虫けら、ぼんくら、のろまの腑抜け。
なんで生まれてきたんだお前は。」
炭治郎は何も言い返すこともできず、自分の目の前に落ちていた遊女の香袋をガリっと爪で破いた。
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澪奈(プロフ) - え、もう最後めっちゃ泣きました!!感動した!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - アミさん» アミさんこんにちは!素敵なコメントありがとうございます!!私も沢山の方に読んでもらえると嬉しいです( *˙˙*) これからも頑張ります!! (2020年8月26日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 読みながら号泣しました。とっっても素敵な作品です!!!もっと色んな人に読んで欲しい…!!!!応援してます!!!!!! (2020年8月26日 19時) (レス) id: cc3c93fcc6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - (^▽^)/さん» コメントありがとうございます(T^T)めっちゃ嬉しいです!!相変わらずの駄作ですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - 感動してめちゃ泣きましたっ!!楽しんで続編も見ますっ!( ノД`)シクシク… (2020年8月19日 13時) (レス) id: 1433fde6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月21日 0時