EPISODE 36* ページ40
【宇髄side】
体育祭が幕を閉じて、片付けが始まった。
宇髄(片付けか。面倒だな。)
冨岡に見つからないように、美術室へと向かおうとすると
後ろから声をかけられた。
「宇髄せんせーい!!」
宇髄「お前はさっきの借り物競争の…。」
「傘間です!傘間莉奈!」
宇髄「さっきはお疲れだったな。」
傘間「はい!楽しかったです!
それよりも宇髄先生、どこに行こうとしてるんですかぁ?」
宇髄「ちょっと美術室。」
そう教えて歩き出すと、傘間という生徒は後ろを付いてきた。
傘間「私も行きたいです!」
宇髄「片付けは?」
傘間「それを言うと先生もでしょ?冨岡先生にチクっちゃいますよォ?」
(ちっ。めんどくせえやつにつかまっちまった。)
宇髄「はぁ、わーったよ。」
傘間「やったぁ♪」
美術室に向かう途中で、雪那が器具を抱えて他の教師と話していた。
(どうでもいいわ。あんなやつ。)
そう思っているのになぜか目で追ってしまう。
・
準備室に入る。
宇髄「てきとーに座っとけ。」
傘間「はーい。」
そう言えば、傘間はいつも雪那が座っていたソファに座った。
宇髄「………。」
傘間「あ、ここ駄目でしたぁ?」
宇髄「いや、いい。」
グラウンドの砂で汚れてしまった白衣を脱いで、キャンバスに向かう。
傘間「え、先生、今から絵描くのお?」
宇髄「あぁ。」
・
絵を描き始めて数分が経った頃、傘間が駄々をこねだした。
傘間「ねぇ、宇髄せんせーい」
腕に絡み付いてくる。うぜぇ。
傘間「絵ばっかり描いてないで私にかまってよォ〜」
(っるせぇな。)
この時、雪那はいつも、宇髄が絵を描き終わるまで一言も喋らずにソファで待っていたことを思い出した。
(あいつとは大違いだ。)
すると、いきなり肩を掴まれた。
そして次の瞬間、唇に違和感。
(は?)
傘間がキスしてきた。
宇髄「おいっ……」
そう口にした瞬間に扉の向こうから物が落ちる音がした。
宇髄「誰かいるのか?」
扉を開けたが、そこには誰もいなかった。
そのかわり、そこには先ほど雪那が抱えていた器具が落ちていた。
傘間「宇髄先生っ!!」
後ろで呼び止める傘間の声を無視して、宇髄は美術室を飛び出した。
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こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ドタバタ編集したのでもしかしたらまだ名前がそのままになっている所があるかもしれません(汗)その時は言ってください!直ぐになおします! (2020年2月8日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» 名前変更しました!本当に申し訳なかったです...!どうか最後まで読んでもらえると嬉しいです。 (2020年2月8日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
名前変えたい涙 - こんぺいとー。さん» なんかすみません…私1人のためにそこまでしなくても平気ですよ…!! (2020年2月8日 18時) (レス) id: 6fb7d582a8 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ぱっと思いついた名前を付けました。不愉快な気持ちにさせてしまい、ホントに申し訳ないです…。足立の名前を変更するのでどうか読んで欲しいです。編集が終わるまで少し時間がかかるかもしれませんがそれまで待って頂けますでしょうか? (2020年2月8日 12時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ホントに申し訳ないです!!!ごめんなさい!! (2020年2月8日 12時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月6日 18時