雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】

EPISODE 20* ページ23

【Aside】





悲鳴嶼｢今日は、来月の月初めに行われる体育祭について話をしようと思っている。｣






(もうそんな時期かぁ〜)





1年経つのはあっという間ですぐに3年生の体育祭も終わってしまうんだろーな。としみじみと感じる。








悲鳴嶼｢まずは競技決めだ。喧嘩のないように
よく話し合って決めなさい。｣







｢は〜い。｣とクラスの人達は気だるげな返事して動き出した。








黒板に書かれた自分の参加したい競技の横に
名前のプレートを貼るのだ。







(んー、何にしよっかな。

去年は借り物競走だったし、今年もそれにしようかな。)







借り物競走は結構盛り上がって楽しかったし、
特に激しい運動はしないので借り物競走にするのことにした。








名前のプレートを貼って自分の席に戻る。









悲鳴嶼｢では、人数の多い競技の所は話し合いで決めるように。｣







借り物競走の欄を見てみると、一人だけオーバーしていた。








借り物競走に立候補していた人達は
｢私がしたい。｣｢これだけは譲れない。｣と
誰も譲る気は無さそうだ。








その中には傘間もいた。






Aはしぶしぶ手を挙げて言った。







『私、他の競技行くから大丈夫です。』







｢え、いいの？雪那さん？｣







『うん。』







｢よかったぁー！助かったよぉ！｣









皆が意地でも借り物競走に参加したい理由は知っている。







借り物競走のお題の中に、ごく稀に
《好きな人》や《学園で一番のイケメン教師》
などが入っているからだ。


この人たちは少しの確率でもチャンスは逃したくないのだろう。







Aは黒板のプレートを、余っている
リレー競技の方へと移動させた。








悲鳴嶼｢よし。決まったな。

体育祭まであっという間だ。怪我などがないように生活するんだぞ。｣






・







午前の授業まで終わって、屋上で何時ものメンバーと昼食をとる。





『そういえば、皆は何の競技にした？』







伊之助｢今年の祭も俺が勝ち取る！｣






炭治郎｢伊之助、騎馬戦だろ。

ちなみに俺は障害物競走です。｣







善逸｢伊之助お前、去年暴れまくってたもんな。

あ、俺は短距離走です！｣







『そっかそっかぁー！皆頑張ろうね！』








『｢おー！｣』と四人で大きな声を出して笑い合う。







雲ひとつない空の日差しが温かい。

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