EPISODE 16* ページ19
【宇髄side】
最近はよく雪那に色々と手伝いをしてもらっている。
手伝いをしてくれたあとは決まって準備室で二人でダラダラと話す。
置いてある横長のソファもいつの間にか雪那の定位置となっていた。
初めは警戒しているように全く懐いてくれなかったが、今は宇髄の前でも笑って話すようになてくれた。
今日も雪那に用があって、そこら辺にいた女子生徒に雪那に美術室に伝えるように頼んだ。
その後で美術室に向かおうとすると、
何年生かもわからない生徒が、
「宇髄せんせーー!」と呼び止めてきた。
宇髄「あー?何か用か?」
「来週提出のスケッチ、まだ終わってないんだけど色の配置とかに迷ってるんだよねー。
どんな感じにしたらいいか教えて?」
教師に敬語も使えない女子生徒は礼儀正しい
雪那とは大違いだ。
腕に絡みついてくる生徒をイライラしながら
グイッと無理やり剥がす。
宇髄「えーっと、ここはこんな感じで…」
こんなヤツ無視して美術室に行きたがったが、
宇髄も教師だ。
生徒からの授業の内容を放置できるわけもない。
・
・
宇髄「んで、ここはちょっと濃いめにした方が味がでる。
……こんなもんだろ。」
「わー!ありがとー!宇髄せんせー!」
「ん。」と適当に返事をして美術室へと急ぐ。
宇髄(やべぇ。思ったより時間かかっちまった。アイツもう来てんだろーな。)
美術室のドアは開けっ放し。
美術室の中にいないということは準備室しかない。
宇髄が準備室の扉を開けるとやはり、そこには雪那がいた。
ソファに体操座りして顔を埋めており、
扉が急に開いたのにびっくりしたのか
『うわぁ!』と肩をビクつかせソファから体が落ちそうになっている。
宇髄「悪ぃな。生徒に呼び止められちまってよ…。
って、お前泣いてんのか!?」
遅れてしまった理由を説明していて、ふと雪那の顔を見ると、目にうっすらと涙を浮かべていた。
そして、宇髄の顔を見るとボロボロと大粒の涙が瞳から零れだした。
宇髄「え、は、ちょ…っ。お、おい…。」
雪那に近づいたもののどうしたらいいのか分からず、ワタワタとするだけしかできない。
『う…っ。グス。ひぐっ……。』
雪那は涙が零れないように制服の袖でゴシゴシと擦る。
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こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ドタバタ編集したのでもしかしたらまだ名前がそのままになっている所があるかもしれません(汗)その時は言ってください!直ぐになおします! (2020年2月8日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» 名前変更しました!本当に申し訳なかったです...!どうか最後まで読んでもらえると嬉しいです。 (2020年2月8日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
名前変えたい涙 - こんぺいとー。さん» なんかすみません…私1人のためにそこまでしなくても平気ですよ…!! (2020年2月8日 18時) (レス) id: 6fb7d582a8 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ぱっと思いついた名前を付けました。不愉快な気持ちにさせてしまい、ホントに申し訳ないです…。足立の名前を変更するのでどうか読んで欲しいです。編集が終わるまで少し時間がかかるかもしれませんがそれまで待って頂けますでしょうか? (2020年2月8日 12時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ホントに申し訳ないです!!!ごめんなさい!! (2020年2月8日 12時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月6日 18時