赤いアネモネ【呪術廻戦】完結

''story_23'' ページ24

【Aside】


パンダ｢大丈夫か！｣


『なん、とか…、』



そうこうしているうちに帳が解除された。


きっと五条先生だ。



『早く外に出よ。…二人を硝子さんのとこに連れていかないと…、』



歩き始めと同時に凄い地響きがして、地面が揺れる。



『ド派手にやってんな…あの人…。』



先生がいれば心配なし。
ホッと安心して気が飛びそうになるのを堪えた。




＿＿＿＿＿＿



＿＿＿＿＿＿





『…………。』



五条｢やっほー！｣



あの後、硝子さんの所に着いて折れた肋を治してもらった私は医療室のベッドで寝ていた。



のに、



起きたらなぜか五条先生がいた。



『なんでここにいるんですか……。』



五条｢んー？…Aの顔を見たかったから！｣



『あーはいはい。からかいに来たんですね！！
肋三本も折ったのかって笑いに来たんでしょ！！』



五条｢え、A、肋三本も折ったの？ウケる！｣



うぜぇー！！！

落ち着け。落ち着くんだA！ここでキレたらこの人の思う壷だ！！



『あの後どうなったんですか？』



五条｢全員殺そうと思ったんだけどね、逃げられちゃった。｣



『そうなんですね、』



あ、そういえば私が治療した人達は…、



『先生！棘と加茂さんと、真希と恵ちゃんは！？』



五条｢…大丈夫、完璧に治療できてたって。硝子が。｣



そっか、
よかった。ほんとによかったぁ…。



五条｢よく頑張ったね。｣



そう言ってベットの縁に顔を置いたまま私の頭をわしゃわしゃと撫でる。


先生との特訓は伊達じゃなかった。
ちゃんと、確実に身についてる。



『先生、』



五条｢んー？｣



『…ありがとうございました。』



五条｢…ま、五条悟が教えたんだから当たり前だけどね！！｣



うっわ、どこまでいってもこの人はウザイな。



…まぁ、それが先生なんだけどね。



…………。



『あ、
私、恵ちゃんとかの様子みてきます！それじゃ！』



五条｢え、｣



逃げるように部屋を出た。
恵ちゃんや棘の様子が心配なのもあるけど、

あのままあの空間にいたら、何か余計なことを言ってしまいそうだった。



＿＿＿＿＿＿


『恵ちゃーん。』



恵｢ノックくらいしてくださいよ。｣



『ごめんごめん。…あれ、一人？』



恵｢虎杖は東堂から逃げて、釘崎は真希さんのとこに。｣



東堂に気に入られちゃったのね…悠二くん。

どんまい。

''story_24''→←''story_22''

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す