candy ice (ページ5)

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翌日の夜。

向井君と森本君に連れられてきたのは

自分では絶対に入らないような

高級そうな外観のお店。

｢…ここが。｣

｢今ならいい時間かも。入ろー。｣

森本君が開いた扉の先では

ディスコみたいな熱気に満ちた

歓声と音楽。

お店の奥のステージで

小柄な男の子がくるくるとバク転。

そのままブレイクダンスを

決めているところに森本君が

乱入していた。

｢おー！慎太郎！

みんな、こいつ俺の友達！

同じくらいアクロバット得意なの！｣

あ、あの子が知り合いの子なんだと

納得しながら向井君とステージを見る。

それにしても森本君こんな特技あったんだ…。

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｢いやー、びっくりした！

来るなら言えよ！｣

｢え？あべちゃんから聞いてない？｣

｢んーん。何も知らないよ。｣

ステージの上では飛べー！と

お客さんを煽りまくっていた彼は

ステージから降りると人懐っこい笑みで

森本君と喋っている。

｢なんであべちゃんは

教えてくれなかったんだろ！

俺とあべちゃんの仲だろ！｣

｢俺らに言われても。

あべちゃんに女の子連れてくから

誰か担当決めといてっていう

連絡が言ってるはずなんやけど…。｣

｢あー！！！それ！

慎太郎と康二のことは何も知らないけど

翔太が相手するってふっかが言ってた！｣

終始テンションの高い彼に案内されて

奥の部屋へ通された。

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