1-2 こうして冒頭に繋がる ページ4
正直俺より強い同期はいっぱいおる。
横におるショッピなんか、まさに。
別部隊の俺でもわかるくらい、ショッピは優秀や。
1年くらい前から昇進の噂が流れていたし、実力を見込まれて近距離部のコネシマさんの特別訓練に参加してた。
ショッピはわかるけど、なんで俺も？
俺なんか全然……
あかん、ネガティブモード入ってもうた。
『……うれしいです、けど』
俺ってどうしてこんなに捻くれ者なんだろ。
素直に喜べばいいのに。
自分の気持ちを表現する言葉が見つからなくて、モゴモゴと言い淀んでしまう。
「自分には相応しくない、なんて言うなよ」
目を逸らした俺に、シド大隊長はそう言葉を投げかけた。
「これは俺を含めた大隊長全員の総意。
皆がお前らは小隊長に相応しいと判断したんだ。
それを卑下するのは、大隊長への無礼というものだぞ」
真っ直ぐ俺たちを見つめてくれるシド大隊長。
その姿に、胸が少し軽くなった。
……不安が消えたわけやないけど、この期待には答えたいな。
「お前たちの働きが認められたのだ。自信をもって、これからも訓練に励むように」
「「はい！」」
「ところでお前ら……
『専属執事制』について知っているか？」
「……知らないっす」
『なんですか、それ？』
こうして冒頭のシーンに繋がるというわけだ。
昇格の喜びも束の間、専属執事(？)とやらに挨拶に行けと言われた。
そもそもそんな制度知らんかったし、専属執事とか見たことないけど。
「とりあえず行きましょか」
『うん……』
またショッピと2人で歩いていく。
トントンの執務室ちょっと遠いんよな。
トントンは内務部の中隊長。俺の上司。
幼馴染みたいなもんやから呼び捨てしてるけど、ほんまはエラい人や。
俺らと一期しか違わんのに、トントンの同期はほとんど幹部になってるからなぁ。
先輩方が豊作の期やって言ってたのがようわかる。
「チノさん、ノックよろ」
『え、また俺！？』
トントンの執務室の前で本日2回目のノック。
さっきと違って見慣れた扉やけど、やっぱりちょっと緊張する。
「どうぞー」
少々間延びした返事が帰ってきた。
『チーノとショッピです。少々お時間よろしいですか』
「あー、入ってきてー」
『はーい』
部屋に入ると、中央に置かれた長机が目に入る。
ビル群かと見紛うほどの書類の山に、うわっと思わず声を上げてしまった。
やっぱ幹部って大変なんやなぁ……
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っっっっぽ(プロフ) - 名無しのサメさん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！ 更新頑張りますね！ (2022年10月20日 17時) (
レス) id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
っっっっぽ(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます！ 励みになります…… (2022年10月20日 17時) (レス) id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
名無しのサメ(プロフ) - 夢主が良すぎる！この作品好きなので、更新頑張ってください！ (2022年10月16日 12時) (レス) @page30 id: fed687ffc2 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - っは…！ゆ、夢主イケメンすぎひんか…！？あ、応援してますぅ、更新頑張ってください！ (2022年10月10日 2時) (レス) @page27 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
っっっっぽ(プロフ) - さるさそーすさん» コメント頂いていたのに気づかずすみません！ 好みに刺さってよかったです……更新頑張ります！ (2022年9月22日 2時) (レス) @page2 id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：っっっっぽ | 作成日時：2022年7月22日 2時
