3-1 作戦会議 ページ25
(Syp side)
『え、もう一回いいっすか？』
「今度のパーティ、女装して参加してくれん？」
『……んん？？？』
諜報部と外務部合同の作戦があるからって会議に呼ばれたんやけど……
「諸々の指導は私やオスマンさん、Aさんが担当します」
「任せるめう〜」
エミさんとオスマンさんが「もう決まったこと」として話し出す。
え、もうやる雰囲気なん？
……マジ？？？
「まあこれは諜報部幹部の通過儀礼みたいなもんやから！」
さっきまでAさんのコーヒーに夢中だったゾムさんに笑顔で背中を叩かれる。
いや、全く意味がわからない。
藁にもすがる思いでAに目を向ける。
静かに話を聞いていたAさんは、ワイの困惑した表情を見ると持っていたトレーを机に置いた。
「ちゃんと最初から説明するね」
眉を下げごめんねと謝るAさんは、空いた手で胸ポケットから手紙のようなものを取り出す。
「実は国内のある貴族のパーティに招待されているんだ」
どうやらこれは招待状らしい。
金ピカのインクで書かれた招待状は、なんかギラギラしていて悪趣味だ。
「イケナイ組織と関係があるとか、悪い噂が絶えない家だったからね。
パーティの裏で色々調査をするよう命じられたんだ」
『なるほど』
「グルッペンくんは、確実な証拠を掴んで軍として動けるようにしたいらしい」
『んで、その調査とワイの女装になんの関係が？』
「……正直、直接的な関係はないんだけど、」
『え？』
パーティの話はわかったけど、女装との因果関係が全くわからん。
そもそもワイじゃなくてもええんちゃうん？
……脳みそ「？」でいっぱいやわ。
「代々幹部になったタイミングで、女性に変装する時の所作とか、諸々勉強してもらってるんだ。
諜報部は潜入の任務も多いからね」
「諜報部の新人幹部は皆さん通る道ですよ」
「そ！ やから『通過儀礼』ってわけや！」
ピースを掲げるゾムさん。
なる、ほど？
研修みたいな部分もあるんか？
まあ一応理解はできたけどさぁ……
俺が未だ納得がいかないという顔をしている横で、エミさんはコーヒーを一口啜る。
「まあ、シンプルに注目を集めてほしいってのが1番の理由なんですけどね」
『注目？』
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っっっっぽ(プロフ) - 名無しのサメさん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！ 更新頑張りますね！ (2022年10月20日 17時) (
レス) id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
っっっっぽ(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます！ 励みになります…… (2022年10月20日 17時) (レス) id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
名無しのサメ(プロフ) - 夢主が良すぎる！この作品好きなので、更新頑張ってください！ (2022年10月16日 12時) (レス) @page30 id: fed687ffc2 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - っは…！ゆ、夢主イケメンすぎひんか…！？あ、応援してますぅ、更新頑張ってください！ (2022年10月10日 2時) (レス) @page27 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
っっっっぽ(プロフ) - さるさそーすさん» コメント頂いていたのに気づかずすみません！ 好みに刺さってよかったです……更新頑張ります！ (2022年9月22日 2時) (レス) @page2 id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：っっっっぽ | 作成日時：2022年7月22日 2時
